ディスコグラフィ   シカゴ(03)

CHICAGO III (1971/1)
CHICAGO

曲目 シカゴIII
シカゴ
総評

試聴♪

Produced by JAMES WILLIAM GUERCIO

曲目
01 SING A MEAN TUNE KID 僕等の歌を
02 LONELINESS IS JUST A WORD 孤独なんて唯のことば
03 WHAT ELSE CAN I SAY 朝の光
04 I DON'T WANT YOUR MONEY 欲しいのは君だけ
<05〜08>
TRAVEL SUITE

トラベル・スイート
05 FLIGHT 602 フライト・ナンバー602
06 MOTORBOAT TO MARS 火星へのモーターボート
07 FREE 自由になりたい
08 FREE COUNTRY 自由の祖国
09 AT THE SUNRISE 僕等の夜明け
10 HAPPY 'CAUSE I'M GOING HOME ハッピー・コウズ・アイム・ゴーイン・ホーム
11 MOTHER 母なる大地
12 LOWDOWN ロウダウン
<13〜17>
AN HOUR IN THE SHOWER

シャワーの時間
13 A HARD RISIN' MORNING WITHOUT BREAKFAST 朝食ぬきのつらい朝
14 OFF TO WORK 仕事に出よう
15 FALLIN' OUT 堕落
16 DREAMIN' HOME ドリーミン・ホーム
17 MORNING BLUES AGAIN 再び朝のブルースを
<18〜23>
ELEGY

エレジー
18 WHEN ALL THE LAUGHTER DIES IN SORROW すべての笑い声が悲しみに消される時
19 CANON 聖典
20 ONCE UPON A TIME むかし、むかし
21 PROGRESS ? 遍歴
22 THE APPROACHING STORM 近づく嵐
23 MAN VS. MAN ; THE END 人間対人間;終局
総評

01

SING A MEAN TUNE KID
僕等の歌を

ROBERT LAMM

02
LONELINESS IS JUST A WORD
孤独なんて唯のことば
ROBERT LAMM

03
WHAT ELSE CAN I SAY
朝の光
PETER CETERA

04
I DON'T WANT YOUR MONEY
欲しいのは君だけ

TERRY KATH ROBERT LAMM

TRAVEL SUITE
トラベル・スイート

05から08にかけての連作の表題。

05
FLIGHT 602
フライト・ナンバー602

ROBERT LAMM

06
MOTORBOAT TO MARS
火星へのモーターボート
DANIEL SERAPHINE

07
FREE
自由になりたい
ROBERT LAMM

この曲が一番カッコイイと思うのは、出だしです。アルバム上は、"TRAVEL SUITE"という連作の一部として、ダニーのドラム・ソロ"MOTORBOAT TO MARS"に続く構成となっているのですが、この連結部分がめちゃくちゃにカッコイイのです!このカッコ良さは本曲単独で聴くと分からないと思われます。

主にピーターとテリーの声が映えるこの曲は、まさに≪自由になりたい!≫という叫び声だけで成り立っています。

演奏面では、連作のハイライトとして、ダニーのドラムとウォルターのサックスが織り成すメロディが実に素晴らしく、こちらを見逃す手はありません。

ただ、ウォルターに言わせれば、「2作目『シカゴと23の誓い』を出した頃から、世の中がおかしくなってきた」ということだそうです。アメリカでも、暴動やベトナム戦争などの社会現象が日を増すごとに深刻化し、3作目の本作『シカゴIII』を製作するにあたっても、ある種の緊迫感が支配していたようです。

ロバートの作詞した本曲は、そういった艱難辛苦(かんなんしんく)からの≪free≫、つまり、≪自由≫を標榜した作品といえるでしょう。事実を見つめるロバートの作風からして、時代背景を無視することができない作品だと思います。

08
FREE COUNTRY
自由の祖国

ROBERT LAMM WALTER PARAZAIDER TERRY KATH

09
AT THE SUNRISE
僕等の夜明け
ROBERT LAMM

10

HAPPY 'CAUSE I'M GOING HOME
ハッピー・コウズ・アイム・ゴーイン・ホーム

ROBERT LAMM

11
MOTHER
母なる大地
ROBERT LAMM

12

LOWDOWN
ロウダウン

PETER CETERA DANIEL SERAPHINE

おそらく、ピーターとダニー2人だけの組み合わせというのはこれが唯一の作品。LPのクレジットによると、ピーターが作曲し、ダニーと2人で作詞にあたったようです。ピーター曰く、「乙女座の仲」で頑張ったとか。

とくに、テリーのギターとロバートのオルガンが奏でる印象的なイントロは一発で記憶に残ります。

≪lowdown≫という言葉は、形容詞では程度の低いさまを、名詞ではその果てにある事実そのものを指しますが、本曲の場合は、多くの訳詞通り、≪ひどいもんだ!≫、≪最悪!≫、≪がっかりだ!≫といった意味で理解していいようです。

無益に過ぎていく人生、荒廃した故郷・・・、そんなひどい状態を人々に伝えようとする歌詞ですが、なぜかポップに聴こえます。それはピーターのボーカルの成せる業でしょう。

なお、この"LOWDOWN"にも日本語バージョンが作られ、『ライヴ・イン・ジャパン』や『ハート・オブ・シカゴ 1967〜1981 II』(緑盤)などで聴くことができます。

AN HOUR IN THE SHOWER
シャワーの時間

13から17にかけての連作の表題。

13

A HARD RISIN' MORNING WITHOUT BREAKFAST
朝食ぬきのつらい朝

TERRY KATH

14
OFF TO WORK
仕事に出よう

TERRY KATH

15

FALLIN' OUT
堕落

TERRY KATH

16
DREAMIN' HOME
ドリーミン・ホーム

TERRY KATH

17
MORNING BLUES AGAIN
再び朝のブルースを

TERRY KATH

ELEGY
エレジー

18から23にかけての連作の表題。

18

WHEN ALL THE LAUGHTER DIES IN SORROW
すべての笑い声が悲しみに消される時

KENDREW LASCELLES

19
CANON
聖典

JAMES PANKOW

20

ONCE UPON A TIME
むかし、むかし

JAMES PANKOW

21
PROGRESS ?
遍歴

JAMES PANKOW JAMES WILLIAM GUERCIO

22

THE APPROACHING STORM
近づく嵐

JAMES PANKOW

23

MAN VS. MAN ; THE END
人間対人間;終局

JAMES PANKOW