『XXX』のアーカイヴズ

CHICAGO XXX (2006/3)
CHICAGO

2005年8月から2006年4月までの間、当サイト内の「フォーラム」にてご紹介して来た、『XXX』関連の製作経緯を抜粋してまとめてみました。

情報は、その時点で判明したものが基準となっています。現在では事実と異なっているものも当然あります。前後の情報を必ずご参照くださいますようお願い申し上げます。

また、リンク先URLも当時のものです。今ではつながらない場合もあるかもしれません。

さらに、該当情報をお寄せいただいた方々、本当にありがとうございました!ちゃんとクレジットしてありますので、ご確認くださいね。

それでは、以上の諸点をご理解の上、楽しまれますよう♪

月別
01 2004年11月 シカゴ、来年こそレコーディング入りへ?
シカゴ、2005年春のスタジオ入りが濃厚?
02 2004年12月 シカゴ新作は、来年1月から3月までが勝負!
シカゴ新作のプロデューサー候補?
03 2005年1月 シカゴのニュー・アルバムは自主製作盤の可能性

シカゴ、着々と素材集め進行中?

シカゴ、ニュー・アルバム作成へ!!

シカゴ新作は、アルバム・ヒット狙いか?

キースもスタジオ入り

シカゴ、新曲はサマー・ツアーで披露

シカゴ、レコーディング本格化!

04 2005年2月 新作は『XXX』か?

ニュー・アルバムは今年後半に発売か

新作収録曲の1つは"COME TO ME DO"

ジェイソン、TOTOのボビー・キンボールと共作か

05 2005年3月

『XXX』、ロバートの提供曲判明!

キース・ハウランド、ヴォーカル・デモ録音

『XXX』用にすでに12曲録音済み

新曲"FEEL"はシングル・カットの可能性あり

『トリプル・エックス』続報

続々判明、『トリプル・エックス』の中身

06 2005年4月 ジェイ・ディマーカスが海外のシカゴ掲示板に書き込み!

ジェイ・ディマーカス、新作を語る

キース、新作の印象

07 2005年5月 『XXX』ミキシング完了

デニス・マトコスキーのライヴにビルとジェイソン&シカゴ新曲?

元TOTOのジョセフ・ウィリアムズもシカゴ新作に参加
08 2005年8月 『XXX』のリリースは10月か
『XXX』発売は当面延期か
09 2005年9月 『XXX』再マスタリング終了

『XXX』にはキースとトリスの演奏がない!?

シカゴ、ついに新曲"FEEL"を披露!
キースも好感触!
10 2005年10月 ボビー・キンボールはコーラスのみ
11 2005年11月 秋ツアー後半ではさらなる新曲"CAROLINE"を披露!
『XXX』は春先リリース確定か?
『XXX』は、『トリプル・エックス』?『サーティ』?
『XXX』リリースは3月を予定!シングルも念頭
ウォルター、ビルボード・ドット・コムのインタビューに答える
12 2005年12月 『XXX』は2006年2月28日発売予定!
やっぱり、キースのギターはある?
13 2006年1月 ドウェインの『XXX』予想
『XXX』は3月14日以降に延期か
14 2006年2月 『XXX』国内盤は4月26日発売予定!
USA TODAYのインタビューにロバートとジェイ
ついに『XXX』のジャケットが公開されました!!
キース、"COME TO ME, DO"でワウワウ使用?
『XXX』収録曲、正式発表!全13曲!
"FEEL"アルバム・バージョン完全試聴!!
15 2006年3月 『XXX』、発売日が早まった!?
『XXX』全曲試聴開始!
ライノ・ビルの広告!!
『XXX』のブックレット裏表紙はロバートのアイデア
ジェイ・ディマーカスと『XXX』の関わり〜ファン・レターも!
必見!"FELL"のライヴ映像!!
"LOVE WILL COME BACK"もセットリスト入り
16 2006年4月 タワレコのモアーズ横浜店に『XXX』用ディスプレイ・スタンド
オフィシャルでFEEL"のフル映像!!!
ロバートのインタビュー付き"FEEL"映像
日本国内盤『シカゴXXX』ついに発売!!!
『28』『29』判明!
新星堂の横浜ポルタ店には"FEEL"のビデオ!
17 2006年5月 フォーラム休止のお知らせ
追加
18 2006年8月 ビル・チャンプリンが語る『XXX』製作秘話
19 2006年10月 ジミー・パンコウが語る『XXX』、そして、自己の音楽活動・・・
20 2007年3月 『XXX』の演奏クレジットについての追記
01
2004年11月
[シカゴ、来年こそレコーディング入りへ?]
このたび、ロバート・ラムは、11月6日のポートランド公演を前に、MaineToday.comのインタビューに応じました。

中でも注目は、「シカゴは来年、ニュー・アルバムのレコーディングに入るつもりでいます」と述べている部分です。

実は、ここ数年同じような発言がたびたび出ているので、真偽の程は定かではありませんが、ファンとしてはこれを信じて待ちたいところです。

[シカゴ、2005年春のスタジオ入りが濃厚?]
シカゴのギタリスト、キース・ハウランドは、自身のオフィシャル・フォーラムで、「シカゴは来年の春のツアー・オフ時に、“ひょっとしたら”、スタジオに入り、新曲のレコーディングに入るかもしれない」と述べています。

推察するに、レコーディングのための時間が用意されていること自体は事実のようです。但し、キース自身も、“ひょっとしたら”という部分をやけに強調しているので、状況は常に変わりうると考えた方がいいでしょう。

キースは同時に、「何があるか分からないけど、僕は楽観しているよ」ともコメントしてくれています。

総じて、先のロバートのインタビューとも辻褄が合う発言ですので、ますます期待が高まるところです。

02
2004年12月
[シカゴ新作は、来年1月から3月までが勝負!]
ロバート・ラムの最新コメントによると、シカゴのニュー・アルバムが完成するかどうかは、来年2005年の最初の3ヶ月にかかっているようです。

そのために、当初、2月に予定されていた自身のソロ・コンサートも、泣く泣くキャンセルしてしまいました(注:のち、2005年4月に無事開催)。この点、本人も非常に残念がっています。

ロバートは、具体的な話には一切言及していませんが、どうやら、録音するならこの時期しかない、という認識があるものと思われます。

ちなみに、グループは、11月のジョイント・ツアー終了後、集まってシカゴの次の展望について話し合ったとみられています。そして、それから1ヶ月近く、ロバートもキースも掲示板にはほとんど顔を見せませんでした。単なる休暇だと思いますが、それにしては一種異様な空白期間でした。

この先、事態はどう変遷するか、予想もつきません。

しかし、シカゴの新作――どうやら、近年になく、その機運は高まっている気がします。

[シカゴ新作のプロデューサー候補?]
海外に流れている情報によりますと、どうやら、シカゴは新作のレコーディングのために、スタジオを押さえたらしい、とのことです。

情報源は、なんと元シカゴのギタリストであるドウェイン・ベイリー。なぜ、ドウェインか?それは定かではありません。

ともかく、その情報によると、今、シカゴの新作のプロデューサー候補としてファンの期待が高まっている人物がいる、とのことです。その人の名は、“ジェイ・ディマーカス”。

このジェイ・ディマーカスは、ラスカル・フラッツというバンドのベース・プレイヤーです。同グループは、2000年にメジャー・デビューしたカントリー・フレイヴァー漂うトリオ・バンドでして、新作『FEELS LIKE TODAY』(2004年9月)は、ビルボードのアルバム・チャートにおいて見事第1位を獲得するほどの人気振りです。

実は、彼らは、80年代のミュージック・シーンに大きな影響を受けていると言われ、シカゴもその中の1つに含まれているのです。

しかも、去る2004年11月20日に行われたラスカル・フラッツのコンサートにおいて、シカゴのジェイソン・シェフがこれにゲスト出演しています。ジェイソンは、このとき、"WILL YOU STILL LOVE ME ?"と"HARD TO SAY I'M SORRY"を彼らと一緒に歌ったのだそうです。

いずれにしろ、まだ正式に決まったことではありません。あまりにも唐突な組み合わせとも言えますしね・・・。しかも、問題の2005年の1〜2月に、ラスカル・フラッツはツアーの予定を入れてしまっています。

でも、正直、人気にあやかりたい気持ちはあります。それ以上に、このラスカル・フラッツの音楽がまた良いのですよ!

03
2005年1月
[シカゴのニュー・アルバムは自主製作盤の可能性]
元シカゴのドウェイン・ベイリーが推測するところでは、噂されるシカゴのニュー・アルバムは、自己出資によるものではないか、ということです(注:のち、ライノとワーナーの共同リリースという形が実現したのはご承知の通り)。

つまり、“自主製作盤”ということですが、肝心なのは、まだシカゴがニュー・アルバムの録音に入ったわけではない、ということです。

ドウェインの上記コメントも、「もし、作るなら」という前提でのお話ですので、ご注意ください。

メンバーたちは、まずは自分たちで作るだけ作って、それから配給元となるディストリビューターを確保できればいい、と目論んでいるのでしょうか。

ちなみに、ドウェインは、昨年のピーターのクリスマス・アルバム『YOU JUST GOTTA LOVE CHRISTMAS』を引き合いに出しています。このピーターのアルバムも、元はと言えば、自主製作盤で、それからインディー・レーベルと契約したのでした。

結局、今の音楽シーンでは、かつての大物バンドが新作を大手のレーベルから出すこと自体、かなり困難である、という現状認識があるのでしょう。

また、現在、シカゴの旧譜のカタログ権を有するライノは、そもそもそのような過去の音源を利用することに重点を置くレーベルですので、アーティストの新譜を手掛けることに積極的ではない向きがあります。

この、大手レーベルとの契約の困難性、および、ライノの販売戦略性との関係から、シカゴが自主製作方式を念頭に置いているとしても、あながち的外れな推測ではないかもしれません。

[シカゴ、着々と素材集め進行中?]

最近、こちらが気が引けてしまうほどシカゴ関連の情報を伝えてくれているドウェイン・ベイリーですが、今回も、シカゴの来るべき(?)新作についての小耳ネタを提供してくれています。

1 まず、ドラマーのトリス・インボーデンが、近年親交のあるマイケル・ラフという人物の作品をグループにプレゼンしているようです。

このマイケル・ラフは、ソルトレークシティ生まれのボストン育ちで、現在はハワイに在住しながら音楽活動しているシンガー/ライター/キーボーディストです。もっぱら、ツアー・サポートやセッション関係の仕事に携わってきました。昨年2004年4月には、トリスとともにハワイの女性シンガー、ジェニファー・バーバーのアルバムにも参加しています。ハワイはトリスにも縁のある地です。

2 そのトリスは、近いうちにナッシュビルに向かう予定でいます。ドウェインによれば、トリスはおそらくシカゴの新作のためのドラム・トラックを録音しに行くのだろう、ということです。なんでも、曲を形にしようとするとき、まずこのドラム・トラックの録音から始めるのが通例なんだそうです。

3 さて、そのナッシュビルに待ち構えているのは、ベーシストのジェイソン・シェフです。ジェイソンはこの地で、例のラスカル・フラッツのベーシスト、ジェイ・ディマーカスと曲作りをしてきているのです。しかし、このことと、トリスの訪問予定との間に何らかの関係があるのかはまだハッキリしません。

4 さらに、そのジェイ・ディマーカスは、どうやら本当にプロデューサーを買って出ているようです。但し、新作全体のプロデュースなのか、ジェイソンとの共作品に限られた部分的なものなのかは、ドウェインもまだ分からないとコメントしてくれています。

[シカゴ、ニュー・アルバム作成へ!!]

何年この報を待ったことでしょう・・・。

ついに、シカゴが新作のためにレコーディングの準備に入ったのです!

ロバート・ラムが自身のオフィシャル・サイトでその様子を明らかにしてくれました。

そのロバートのコメントを要約したのが以下の文章です(意訳)。

みなさん、きっとホッとすると思いますよ。シカゴのメンバーは、新曲を書いているんです。外部のライターとコラボもしています。デモも作ってます。ホテルもスタジオも押さえました。時間もあります。何と言ってもエキサイティングなのは、新しい音楽をレコーディングしようとしているものすごいプロデューサーのことです。あとのことはいずれ・・・

ああ、ついにそのときが・・・。そう思うと、何やら熱いものが込み上げてきます。

しかし、油断してはなりません。シカゴは過去にレコーディングはしたものの――という罪作りなことをしています。

やはり、実際にアルバムを手にするまでは・・・。

いや、でも、このロバートのコメントが聞けただけでも、もう昇天気分です。とにかく、やったー!ありがとう、ロバート、ありがとう、シカゴ!

[シカゴ新作は、アルバム・ヒット狙いか?]

元メンバーのドウェイン・ベイリーの推測によると、現在シカゴが製作しているニュー・アルバムは、「アルバムとしてのヒットを狙っているのではないか?」ということです。

つまり、裏を返せば、「シングル・カット向きのアルバムではないだろう」と語っています。

もっとも、「(今、ジェイソンと一緒に曲を書いている)ジェイ・ディマーカスは、大のデビッド・フォスター・ファンでもあるので、このシェフ&ディマーカスというコンビは、シカゴの『16』、『17』で見られたセテラ&フォスターのような関係に化ける可能性もある」と指摘しています。

また、ドウェインは、今回の新作について、「(お蔵入りとなった)『STONE OF SISYPHUS』のようなサウンドにはならないだろう」とも予測しています。「なぜなら、それは過去のものだし、ジェイ・ディマーカスは変にミックスに凝ったりするようなタイプのミュージシャンじゃないから」だそうです。

なお、このジェイ・ディマーカスは、来たるシカゴの新作のプロデューサーと目されている人物です(一部の曲に限られるのかは不明)。

ディマーカスの在籍するラスカル・フラッツのアルバムを聴いていただければ分かると思うのですが、彼らの音楽は、メロディ重視の、実にシンプルでさわやかなパワー・コーラス・ソングなのです。この時代、このような作品がアルバム・チャートで第1位を獲得するなんて、ほとんど奇跡のような気さえします。

但し、私見を付け加えさせていただけるのなら、現在、アルバムを売ろうとすると、メジャー・レーベルの後ろ盾なしには無理だろうと思うのです。この点、自主製作的な過程を踏んでいる現状では、かなり厳しいものがあります。

しかし、なんと驚いたことに、このラスカル・フラッツの所属するレーベルも、それほど大きいとは言えない会社なのです。ですから、時流に乗れば、“シカゴ再び”という日も近い・・・かも?

[キースもスタジオ入り]

ギタリストのキース・ハウランドも、昨年12月末から自身のスタジオにこもりっきりで作業をしているそうです。その様子は、本人曰く、さながら「働きバチ」のようだとか。

どうやら、まだ全体が集合して音合わせをするという段階ではなく、個々が単独でなしうる範囲の作業をこなしているようです。

徐々に、しかし、確実に踏み出した感があります。

[シカゴ、新曲はサマー・ツアーで披露?]

元シカゴのドウェイン・ベイリーの見通しです。

シカゴは、(現在製作中の)新曲を今年のサマー・ツアーで披露するんじゃないかな。ちょうど"THE PULL"のときみたいにね。もうこのタイミングしかないんですよ。この時期は超超超超宣伝になるんです」。

[シカゴ、レコーディング本格化!]

海外の書き込み情報です。

シカゴのレコーディングが本格化しました。

シカゴは22日までラスベガスでコンサートをしていたのですが、その後、レコーディング場所であるナッシュビルに向かったということです。もっとも、一度に全員行ったのかどうかは分かりません。

このナッシュビルには、ジェイ・ディマーカスが待機しています。やはり、シカゴのニュー・アルバムのプロデューサーは、この人で決定なのでしょう。事実、ジェイ・ディマーカスは、「24日からスタジオ入りするよ!」とコメントしています。

シカゴのメンバーは、ナッシュビルに数週間滞在する予定でいるそうです。この間に、新曲の吹き込みが行われます。

とにかく、今後のツアー日程との兼ね合いで、この2月上旬にある程度の形を作らないとなりません。まさに正念場突入です。

04 2005年2月
[新作は『XXX』か?]
驚くべきことに、シカゴが現在レコーディングしているニュー・アルバムのタイトルは、『XXX』となる可能性が高まってきました。

つまり、『シカゴ30』です!

これは、ロバート・ラムが自身のオフィシャル・ウェブサイトで示唆したものです。

ロバートは、『XXX』と表記していますが、これは普通に“サーティ”と読ませる趣旨なのか、それとも、“トリプル・エックス”と読ませたいのか、はまだよく分かりません。


注:なお、その後、国内盤『シカゴXXX』の解説中において、『28』と『29』に関するロバート・ラムのコメントが紹介されました。

それによりますと、ロバートは、『28』に該当するアルバムは『CHICAGO CHRISTMAS 〜 WHAT'S IT GONNA BE, SANTA ?』であり、『29』は『LOVE SONGS』であると考えているようです。やはり、『THE BOX』はカウントされない模様です。

[ニュー・アルバムは今年後半に発売か]
このたび、ラスカル・フラッツのオフィシャル・ページのアナウンスにより、メンバーのジェイ・ディマーカスがシカゴのニュー・アルバムをプロデュースしていることが正式に発表されました。

彼らはカントリー風ボーイズ・グループで、メンバーの3人とも、80年代のシカゴのサウンドに影響を受けて育っています。しかも、ここ数年は、とくにジェイソン・シェフとの親交を深め、一緒に曲を書いたりしていました。

ところで、ラスカル・フラッツは、たしかに、カントリー・テイストを持ち合わせたグループです。しかし、元来、シカゴのようなコーラスの掛け合いを特徴とするグループでもあります。ですから、別にシカゴの新作がカントリー・アルバムになるわけではありません。この点は、ロバート・ラムも言及しています。

そのジェイ・ディマーカスは、現在、自分たちのツアーの合間を縫って、オフの時間をほとんどこのシカゴの新作の作業にあててくれています。

今年後半の発売を目指して奮闘中とのことです。

[新作収録曲の1つは"COME TO ME DO"]

海外の書き込み情報です。

先頃、ロバート・ラムが、クリーヴランドのラジオ・ステーションに対して、電話インタビューに応じたそうです。

その際、新曲の1つのタイトルを明かしてくれました。その名は、"COME TO ME DO"。

これは、彼の愛妻ジョイ・ラムのために書かれた曲であるとコメントしています。

なお、ロバートは、これまでにも自分の愛娘、サーシャ、ケイトのためにも曲を書いています("SACHA"、"FOR YOU, KATE")。

残るは末っ子のショーンのための曲ですが、これも以前、ソロ・アルバム用に用意してあると発言していましたので、ソロ活動の方もしかっりと期待したいところです。

[ジェイソン、TOTOのボビー・キンボールと共作か]

海外の書き込み情報です。

現在、シカゴは、ニュー・アルバムのレコーディングを行っている最中ですが、この中で、ジェイソン・シェフが、TOTOのボビー・キンボールと曲を共作しているらしい、との話が伝わってきました

しかし、曲のタイトルや、実際の収録可能性などはまだ分かりません。

なお、そのTOTO自体も、この2月から、新作用のレコーディングに入ったばかりです。


注:のち、ボビー・キンボールは曲の共作には関わらず、"CAROLINE"のバック・ヴォーカルを務めていることが判明。

05 2005年3月
[『XXX』、ロバートの提供曲判明!]

ロバート・ラムの書き込みによると、現在製作中のシカゴのニュー・アルバム『XXX』に供出したロバートの作品は、"COME TO ME, DO"と"90 DEGREES AND FREEZING"の2曲であることが分かりました。後者は、共作品です。

同時に、今回の『XXX』用にロバートが用意した楽曲は以下のものであることも明らかにしてくれました。

LIVE IS ALIVE (LAMM / McMAHON)
TRIPPY DAY (LAMM / VAN EPS)
LOVE WON'T CARE (LAMM / McDONALD)
I CONFESS (LAMM / LINDERMAN)
SET ME FREE (LAMM / VAN EPS)
HOME (LAMM / DeMARCUS / SCHEFF / JAMES)
OUT OF THE BLUE (SCHEFF / PESCO / LAMM)
COME TO ME, DO (LAMM)
90 DEGREES AND FREEZING (LAMM / JAMES / DeMARCUS / SCHEFF)

このうち、最後の2曲がどうやら『XXX』に収録される予定だとのこと。

その1つ、"COME TO ME, DO"は、ロバートの奥さん、ジョイのために書かれた曲と言われています。一方、"90 DEGREES AND FREEZING"で共作しているのが、今回のプロデューサー、ラスカル・フラッツのジェイ・ディマーカスその人です。

また、他のクレジットを見ますと、まず、ジェラルド・マクマホンは、76年頃シカゴの弟分としてデビューした大所帯ロック・グループ、ジェラードの中心人物で、ロバートとは『19』の前後からよく共作活動をしてきています。

ジョン・ヴァン・エプスは、主にロバートのソロ・ワークで関わりのあるミュージシャンです。彼の歌詞は、政治的であったり、とても抽象的であったりと、なかなか興味深いものを持っています。

ハンク・リンダーマンは、ロバートのソロ第4弾『SUBTLETY & PASSION』のプロデューサー。ロバートのソロ・ライヴDVD『LEAP OF FAITH』の製作にも関わっています。

他方、“McDONALD”というのが誰なのか、分かりません。誰しも、マイケル・マクドナルドかな?とも思うところでしょうが、何とも言えません。

また、“JAMES”という人物も分かりません。ロバートのこの表記の仕方からすると、苗字を掲げたと思われますので、ジェイムズ・パンコウではない気がします(注:のち、ブレット・ジェイムズであることが判明)。


なお、以上はロバート・ラム関連の作品です。その他のメンバーももちろん、楽曲を提供しているものと思われます。

[キース・ハウランド、ヴォーカル・デモ録音]

2月に配信された海外のメディア情報です。

ギタリストのキース・ハウランドは、2月に、ロサンゼルスでデモ用のヴォーカルどりをした、とのことです。

彼のお気に入りツールは、Brauner Valvet Voice Limited Edition というドイツ製のチューブ・マイクロフォン。音がとてもあざやかに冴えわたるマイクだそうです。ヴォーカル・トラックのほか、楽器にも使用でき、キースは、これをアコースティック・ギターの録音にも用いているそうです。

[『XXX』用にすでに12曲録音済み]

ドウェイン・ベイリーの書き込み情報です。

ドウェインが聞いたところによると、シカゴのホーン・セクションは、現在、ロサンゼルスにてホーン関連の録音を行っているとのことです。

一方、録音作業のメインはナッシュビルで行われていて、ここには、シカゴ界隈としては懐かしい、チャズ・サンフォードやダン・ハフといったセッション・ギタリストも呼ばれています。これは、おそらく、正ギタリストのキース・ハウランドが、他のメンバー同様、ロサンゼルスで作業しているための措置と思われます。

今のところ、少なくとも12曲のあら録音が完了し、あとは仕上げを待つばかりという状態だそうです。

[新曲"FEEL"はシングル・カットの可能性あり]

ドウェイン・ベイリーの書き込み情報です。

シカゴが現在とりかかっている通算30作目『XXX』用に録音された楽曲の中で、"FEEL"という曲がシングル・カットの候補に挙がっているとのことです。

この曲は、シカゴのメンバーではなく、外部のライターがメインに作曲した作品だということです。

[『トリプル・エックス』続報]

海外の書き込み情報です。

3月16〜19日にかけて、ラスベガスのスターダストにおいて、ファン・クラブ主催によるコンベンションが開かれました。

このコンベンションというのは、通常のライヴ演奏はもちろん、それよりもっとファンとの交流を図ることを意図したイベントで、メンバーもサインや簡単なQ&Aなどに気軽に応じてくれる催しとなっています。

さて、ここで行われたファンとのやりとりの中で、とくにロバートがいろいろと興味深いことに言及してくれました。


1 まず、ロバート自身は、来たる新作『XXX』のことをどうやら「トリプル・エックス」と呼んでいるようです(注:のち、「サーティ」という呼称で定着)。

2 ロバート曰く、「(今回のセッションで用意された曲は)かなりたくさんあって、選外の曲でもう1枚アルバムが作れたかもね」。

3 アルバム収録予定曲の中には、なんと女性歌手とのデュエットがあるらしいとのこと!しかも、この女性は一般にはまだ無名のヴォーカリストだそうです(注:のちに、シェリー・フェアチャイルドであることが判明)。

4 アルバムのレコーディングはほぼ完了した模様。あとはミキシング作業が残っているようです。

5 リリース時期は秋を予定している様子です(注:結局、幾度も延期されて、年を越した2006年3月に発売)。

6 レーベルについてですが、今のところ、メジャー・レーベルとの契約には漕ぎ着けていないそうです。ワーナーが興味を持つかもしれないとの推測はあるようですが、具体的な話があったわけではありません。しかし、もとより、ロバートたちは、万一適当なレーベル会社が見つからなくても、自主製作仕様で出すことで意思統一が図られています(注:のちに、ライノとワーナーの共同リリースという形になったことはご承知の通り)。

[続々判明、『トリプル・エックス』の中身]

ドウェイン・ベイリーの情報です。彼は、シカゴを後にした今も、ナッシュビルの音楽関係者を通じて、愛着あるバンドの情報をファンに提供してくれています。

事前に知ってしまうと楽しみも半減するかもしれませんので、堪えられる方は、ここは読み飛ばした方がいいと思います(笑)。


1 今回、ビル・チャンプリンは"BETTER"という新曲を書いたようです。

2 以前ご紹介したロバート・ラムの共作品"90 DEGREES AND FREEZING"は、ファンクっぽい曲調だということです。

3 ブラス・アレンジメントは変わらずジミー・パンコウががっちりやってくれたとのこと。期待大ですね。

4 インフルエンザによる体調不良でコンサートを欠席せざるをえなかったリー・ロックネインに代わって、新作用のトランペットも、一部リー・ソーンバーグが代行録音した模様です。リー・ソーンバーグは、元タワー・オブ・パワーのメンバーで、今年3月のシカゴのライヴでもリー・ロックネインの代役を務めてくれていました。なお、リー・ロックネインですが、今ではすっかり快復しています。でも、この調子ですと、リー・ロックネインのハスキー・ヴォーカルは今回は聴けそうにありません。

5 近年のコンサートでその喉を披露してくれているギタリストのキース・ハウランドですが、今回のセッションでは、提供曲も見送られ、ヴォーカルも吹き込まなかったようです。キース・ファンとしては、ちょっぴり残念ですが、彼の場合、ちゃんとソロ物で底力を見せてくれますからね。

6 この新作のプロデューサーは、ラスカル・フラッツのジェイ・ディマーカスという若手ミュージシャンですが、同じラスカル・フラッツに所属するゲリー・リーヴォックスが1曲だけヴォーカル・パートで参加しているという話です。

7 アルバム全体の印象は、オール・バラード・アルバム“ではない”ということです。ますます興奮が高まってきますね。

8 最後に、今回のニュー・アルバムには、おそらく女性歌手とのデュエットが含まれていると思います。その彼女はまだ無名のヴォーカリストだということです。しかし、これは最初にオファーがかかったある有名な女性カントリー歌手が「えっ、ピーター・セテラって、もうシカゴにいないの!?」と思い違いをしていたことが原因となって御破算となってしまったための次善策だったらしいのです。その取り止めになった女性歌手が誰なのか、だいたい察しが付きますが、個人的に好きな人ですし、また、推測でもありますので、ここでは控えさせていただきたいと思います。

2005年4月以降