ディスコグラフィ   サンズ・オブ・チャンプリン(05〜07)

THE ARIOLA YEARS (2007/7)
SONS OF CHAMPLIN

曲目 [日本国内盤未発売]
サンズ・オブ・チャンプリン
総評
Produced by KEITH OLSEN (DISC 1-01〜12)

CHRISTOPHER BOND (DISC 1-13〜22)

BRUCE WALFORD (DISC 2)





cf. 上記アルバムは、1975年から77年に発売された
THE SONS OF CHAMPLIN (GOLD MINE)』、
A CIRCLE FILLED WITH LOVE』、
LOVING IS WHY
の3作品を2枚組のCDに収録して世界初CD化したものです。しかも、リマスター処理が施されています。

※これら3作品は、2007年11月21日に“個別に”国内盤化されました

曲目
<DISC 1>

A CIRCLE FILLED WITH LOVE

01 HOLD ON ホールド・オン
02 HERE IS WHERE YOUR LOVE BELONGS ヒア・イズ・ホエア・ユア・ラヴ・ビロングス
03 FOLLOW YOUR HEART
(New Version)
フォロー・ユア・ハート
(ニュー・バージョン)
04

KNICKANICK

ニックアニック
05

IMAGINATION'S SAKE

イマジネイションズ・セイク
06 STILL IN LOVE WITH YOU スティル・イン・ラヴ・ウィズ・ユー
07

CIRCLE FILLED WITH LOVE

サークル・フィルド・ウィズ・ラヴ
08

TO THE SEA

トゥ・ザ・シー
09 YOU ユー
10

FOR A WHILE

フォー・ア・ホワイル
11

SLIPPERY WHEN IT'S WET

スリッパリー・ホエン・イッツ・ウェット
12 HELPING HAND ヘルピング・ハンド

LOVING IS WHY

13 SAVED BY THE GRACE OF YOUR LOVE セイヴド・バイ・ザ・グレイス・オブ・ユア・ラヴ
14

LOVING IS WHY

ラヴィング・イズ・ホワイ
15

WHAT'CHA GONNA DO

ワッチャ・ゴナ・ドゥ
16 WEST END ウェスト・エンド
17

BIG BOSS MAN

ビッグ・ボス・マン
18 TIME WILL BRING YOU LOVE タイム・ウィル・ブリング・ユー・ラヴ
19 DOIN' IT FOR YOU ドゥーイン・イット・フォー・ユー
20

WHERE I BELONG

ホエア・アイ・ビロング
21

LET THAT BE A LESSON

レット・ザット・ビー・ア・レッスン
22

LOVE CAN TAKE ME NOW

ラヴ・キャン・テイク・ミー・ナウ
<DISC 2>
THE SONS OF CHAMPLIN
(GOLD MINE) 
01

LOOKOUT

ルックアウト
02

LIKE TO GET TO KNOW YOU

ライク・トゥ・ゲット・トゥ・ノウ・ユー
03

MARP

マープ
04

PLANET RIPPER

プラネット・リッパー
05

ALL AND EVERYTHING

オール・アンド・エヴリシング
06

WITHOUT LOVE

ウィズアウト・ラヴ
07

RAINBOW'S END

レインボウズ・エンド
08

GEOFF'S VIBE

ジェフズ・ヴァイブ
09

PALMERA QUEEN OF THE RAIN

パルメラ・クイーン・オブ・ザ・レイン
10

GOLDMINE (Live)

ゴールドマイン (ライヴ)
総評

ビル・チャンプリンがサンズ・オブ・チャンプリン時代の1975〜77年に製作したアルバム3作品を収録。

長らく不明だったマスターテープが発見され、2007年7月17日、ついに世界初CD化されました。

なお、タイトルにも用いられているレーベル名≪ARIOLA≫の発音ですが、実は、アメリカ人でもあまりよく分からないそうです。この点、ビル・チャンプリンによれば、「AIR-EEE-OH-LAH」ということですから、「エアリオウラ」あたりが近いと思います。したがいまして、アルバム名は『ジ・エアリオウラ・イヤーズ』ということになるでしょう。


サンズ・オブ・チャンプリンは、ビル・チャンプリンが60年代から70年代にかけて率いたR&Bバンドです(その後、97年に復活。現在はシカゴのオフを見つけては並行活動中)。

彼らは、75年から77年に、ARIOLAレーベルから下記の3枚のアルバムを発表しました。

『THE SONS OF CHAMPLIN (GOLD MINE)』(1975年)※
『A CIRCLE FILLED WITH LOVE』(1976年)
『LOVING IS WHY』(1977年)

正確に言うと、『THE SONS OF CHAMPLIN (GOLD MINE)』だけは、75年に自主レーベルであるGOLDMINEから当初メール・オーダーという形で細々と販売されていたようです。その後、同年の後半にARIOLA AMERICAから再リリースされるに至ったそうです。

しかし、これらの音源は、その後、マスター・テープの所在が不明となってしまい、本当に長い間、幻のアルバムと化していました。

ところが、2007年1月、SONY BMG Music Entertainment系列のLegacy Recordingsの従業員ジェレミー・ホリデイ氏が、「社のアーカイヴズの中から上記3作品のマスター・テープを発見した」との報をもたらしてくれたのです。

この書き込みを見たビルは早速、ジェレミーに連絡を取り、わずか半年という異例のスピードで再び世に出ることになりました。

なお、当初は、デジタル・リマスター化とアナウンスされていましたが、一瞥して、CDのライナーにその文字を見つけることはできません。しかし、素人にも、その音の良さは分かります。そのため、一応、デジタルかどうかは留保しておきます。

また、ライナーですが、なんと、「ビルは、ピーター・セテラの代わりに加入した」との誤記がされています。

同時に、ビルは、「1箇所、自分の綴りが間違っているぞ」とダメ出しも忘れません。

ビルがサンズの後期に製作したこれらのアルバムは、珠玉の名作揃いです。ぜひお手元に。

<DISC 1>

A CIRCLE FILLED WITH LOVE

01

HOLD ON
ホールド・オン

BILL CHAMPLIN LAURA ALLAN

02

HERE IS WHERE YOUR LOVE BELONGS
ヒア・イズ・ホエア・ユア・ラヴ・ビロングス

BILL CHAMPLIN

03

FOLLOW YOUR HEART (New Version)
フォロー・ユア・ハート
 (ニュー・バージョン)

B.B. HEAVY

もともとは第3作『FOLLOW YOUR HEART』に収録。洗練された音に生まれ変わっています。

04

KNICKANICK
ニックアニック

JIM PRESTON DAVID SCHALLOCK GEOFF PALMER BILL CHAMPLIN

05
IMAGINATION'S SAKE
イマジネイションズ・セイク
BILL CHAMPLIN ROB MOITOZA

06

STILL IN LOVE WITH YOU
スティル・イン・ラヴ・ウィズ・ユー

TERRY HAGGERTY

07

CIRCLE FILLED WITH LOVE
サークル・フィルド・ウィズ・ラヴ

BILL CHAMPLIN CRAIG

08

TO THE SEA
トゥ・ザ・シー

BILL CHAMPLIN

09

YOU
ユー

BILL CHAMPLIN

10

FOR A WHILE
フォー・ア・ホワイル

BILL CHAMPLIN

11

SLIPPERY WHEN IT'S WET
スリッパリー・ホエン・イッツ・ウェット

McLARY

12

HELPING HAND
ヘルピング・ハンド

BILL CHAMPLIN LAURA ALLAN

この曲でピアノ弾いていたのが、デヴィッド・フォスターです。彼はアルバム全体のストリングス・アレンジメントも手掛けています。

LOVING IS WHY
13

SAVED BY THE GRACE OF YOUR LOVE
セイヴド・バイ・ザ・グレイス・オブ・ユア・ラヴ

SMITH GEOFF PALMER

14

LOVING IS WHY
ラヴィング・イズ・ホワイ

BILL CHAMPLIN COOK GEOFF PALMER

15

WHAT'CHA GONNA DO
ワッチャ・ゴナ・ドゥ

BILL CHAMPLIN

16

WEST END
ウェスト・エンド

BILL CHAMPLIN

17

BIG BOSS MAN
ビッグ・ボス・マン

SMITH DIXON

18

TIME WILL BRING YOU LOVE
タイム・ウィル・ブリング・ユー・ラヴ

BILL CHAMPLIN CRAIG

ビルのアコースティック・ギターが光る逸品。

この曲については、元シカゴのドウェイン・ベイリーが面白い思い出を語ってくれています。

ドウェインは自身がまだカンザス州にいた70年代後半に、このサンズの"TIME WILL BRING YOU LOVE"を頻繁に聴いていたそうです。ですから、シカゴに加入した後も、この曲をリメイクするか、あるいは、本作『LOVING IS WHY』をCD化するよう、しつこくすすめてビルを困らせたのだとか。

ところが、91年、ビルがドウェインにある話を持ち掛けます。「『THE USUAL SUSPECTS』という企画アルバムがあるが、ここでこの"TIME WILL BRING YOU LOVE"を新録する。そのギターを弾かないか?」と。この誘いを聞いたドウェインは、「My spirit flew to the moon upon」とその気持ちを表現しています。日本語で言うなら、さしずめ、“天にまで昇る気持ち”といったところでしょうか。

録音作業が終わって、これを再生していると、ビルが一言。「ヘイ!もうカンザスのヒヨッコじゃないな!」。ドウェインの顔が輝きます。まさに「夢が叶った瞬間」でした。

19

DOIN' IT FOR YOU
ドゥーイン・イット・フォー・ユー

ROB MOITOZA

20

WHERE I BELONG
ホエア・アイ・ビロング

BILL CHAMPLIN

21

LET THAT BE A LESSON
レット・ザット・ビー・ア・レッスン

TERRY HAGGERTY BILL CHAMPLIN

22

LOVE CAN TAKE ME NOW
ラヴ・キャン・テイク・ミー・ナウ

<DISC 2>

THE SONS OF CHAMPLIN (GOLD MINE)

01

LOOKOUT
ルックアウト

BILL CHAMPLIN

02

LIKE TO GET TO KNOW YOU
ライク・トゥ・ゲット・トゥ・ノウ・ユー

BILL CHAMPLIN

03
MARP
マープ

MARK ISHAM

04

PLANET RIPPER
プラネット・リッパー

TERRY HAGGERTY

05

ALL AND EVERYTHING
オール・アンド・エヴリシング

BILL CHAMPLIN GEOFF PALMER

06

WITHOUT LOVE
ウィズアウト・ラヴ

BILL CHAMPLIN

07

RAINBOW'S END
レインボウズ・エンド

PHIL WOOD

08

GEOFF'S VIBE
ジェフズ・ヴァイブ

GEOFF PALMER

09

PALMERA QUEEN OF THE RAIN
パルメラ・クイーン・オブ・ザ・レイン

BILL CHAMPLIN

10

GOLDMINE (Live)
ゴールドマイン 
(ライヴ)

BILL CHAMPLIN