2003年10月16日、ソルトレークシティで行われたピーター・セテラのソロ公演の模様を収録。
オーケストラとのコラボレーションを図り、シンフォニックな構成に。しかも、エクストラとして、18分にも及ぶ単独インタビューや、リハーサル映像などの特典が付属しています。
但し、このうち、ブラジルで生産されたSHOWTIME製品(=上段画像)は、再生上の不具合が多く、おすすめできません。
これに対して、のちに発売されたカナダ生産のSt.Clair製品(=下段画像)は、音量も大きく、かなりの改善が見られますので、ご購入の際にはこちらのSt.Clair製品の方を推奨しています。
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なお、このソルトレークシティ公演のDVDに関して、ピーター本人はこれを「非公認」扱いしています。詳しくは、オフィシャル・ウェブサイトの「PC SPEAKS」の「09.06.04」該当欄をご覧ください。
この点は、とても残念です。しかし、そもそも、アーティスト本人と、商品化するレーベルとは、それぞれ保有する権利関係を異にし、両者の間で「認める」、「認めない」といったそごは、しばしば生じるものです。
Chicago Naviとしては――難しい判断を迫られますが――、一応しばらくは当DVDの宣伝を続けたいと思っています。理由は、上記の権利関係のそごから生じる「公認」認定の微妙さからです。アーティスト本人の意向を絶対視することも非現実的な面があると思うのです。
とはいえ、“選曲”の妙や特典面(=インタビュー)においては、本作品は、『SOUNDSTAGE』DVDに優っていると思われます。
その収録曲は以下の通り。ソロ作のほか、もちろん、シカゴ時代の名曲も含まれています。
01 OVERTURE A (Medley Instrumental)
QUESTIONS 67 AND 68
AFTER ALL
IF YOU LEAVE ME NOW
YOU'RE THE INSPIRATION
BABY, WHAT A BIG SURPRISE
GET AWAY
ピーターの曲をインストゥルメンタル構成にした序曲。
02 NO EXPLANATION
映画『プリティ・ウーマン』(90年)の同名サウンドトラックに収録。シングル・カットはされなかったものの、根強い人気がある曲。デヴィッド・フォスター主導作品。付属の特典インタビュー中、ピーターはこの映画名を失念(笑)。
03 BABY, WHAT A BIG SURPRISE
シカゴの『シカゴXI』(77年)に収録。運命の人に出会えた瞬間の新鮮な驚きをみずみずしく歌い上げた名バラード。全米第4位。
04 GLORY OF LOVE
85年にシカゴを脱退したピーターが翌年86年に放った大ヒット・シングル。映画『ベスト・キッド2』の主題歌として製作。ソロ2作目『ソリテュード〜ソリティア』(86年)に収録。全米第1位。
05 IF YOU LEAVE ME NOW
シカゴが76年、はじめて全米第1位の栄冠を手にした曲。ピーターは、ライヴでは必ず自らギターを携えて熱唱します。
06 AFTER ALL
89年、シェールの『ハート・オブ・ストーン』に収録されたデュエット曲。映画『ワン・モア・タイム(原題CHANCES ARE)』の主題歌としてヒットし、全米第6位を記録。当DVD中では、パーカッショニストのキム・キーズがデュエット役を務めています。
07 RESTLESS HEART
ソロ4作目『ワールド・フォーリング・ダウン』(92年)からの第1弾シングル。全米第35位。
08 HARD TO SAY I'M SORRY / GET AWAY
シカゴを低迷から救った起死回生の1曲。 シカゴを代表する名曲。『ラヴ・ミー・トゥモロウ(シカゴ16)』(82年)に収録。もちろん、全米第1位。"GET AWAY"は楽器演奏のみ。
09 OVERTURE B (Medley Instrumental)
THE NEXT TIME I FALL
ONE GOOD WOMAN
GLORY OF LOVE
REMEMBER THE FEELING
RESTLESS HEART *自信なし
25 OR 6 TO 4
1曲目と同じくインストゥルメンタル構成。
10 FEELS LIKE HEAVEN
ソロ4作目『ワールド・フォーリング・ダウン』(92年)収録。チャカ・カーンとのソウルフルなデュエット。全米第71位。このコンサートでは、キム・キーズがデュエット相手。
11 EVEN A FOOL CAN SEE
ソロ4作目『ワールド・フォーリング・ダウン』(92年)収録。ポップな仕上がり。全米第68位。
12 REMEMBER THE FEELING
『シカゴ17』(84年)からの選曲。シングル・カットされなかった分、隠れた名曲に。不覚をとった悲哀の歌詞が印象的。ビル・チャンプリンとの共作。
13 ONE GOOD WOMAN
ソロ3作目『ワン・モア・ストーリー』からのファースト・シングル。アップテンポな曲調に合わせるように、順調に全米第4位を記録。ビデオ・クリップには愛娘のクレアが出演。
14 THE NEXT TIME I FALL
ソロ2作目『ソリテュード〜ソリティア』(86年)から放たれた第2弾シングル。"グローリー・オブ・ラヴ"に続き、全米第1位を記録。デュエット相手のエイミー・グラントはこの後、世界的な女性ヴォーカリストに。なお、この曲のデュエットもキム・キーズが担当。
15 YOU'RE THE INSPIRATION
『シカゴ17』(84年)からの第3弾シングル。実に愛聴者の多い作品。運命によって結ばれた恋人同士の話。惜しくも全米第3位。
16 25 OR 6 TO 4
70年、シカゴの名を全世界に知らしめたロバート・ラム作の不朽のロック・クラシック。シカゴの2作目『シカゴと23の誓い』(70年)収録。全米第4位。
17 HAVE YOU EVER BEEN IN LOVE
ソロ4作目『ワールド・フォーリング・ダウン』(92年)収録。すでにレオ・セイヤーなどがイギリスでヒットさせていた曲(82年)のカバー。とにかく、メロディ・ラインの美しさに感服。
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