2作目『シカゴと23の誓い』に収録されていた、連作"栄光への旅路(IT BETTER END SOON)" は、"第1楽章"から"第4楽章"までで構成されています。
しかし、4作目のライヴ盤『シカゴ・アット・カーネギー・ホール』では、この曲のライブ・バージョンとして、同曲が"第5楽章"までクレジットされています。
これは新たな章を追加したものなのでしょうか?
結論としては、なにも新しい章を追加したものではありません。
詳説しますと、以下のようになります。
まず、『シカゴと23の誓い』で見られた、本来の"第3楽章"のうち、テリーのギター・ソロのみが、このカーネギー盤の"第3楽章"として独立化します。
そして、これに続く、本来の"第3楽章"の大半を占めていた、テリーのヴォーカル部分が、カーネギー盤では"第4楽章"に押し出される形となります。
そのため、以降も同じ押し出し現象が起き、本来の"第4楽章"がこのカーネギー盤では"第5楽章"を構成することになります。
このように期せずして、当該"第5楽章"が誕生したわけですが、歌詞自体は、本来の"第4楽章"の歌詞とほぼ一緒です。
実は、カーネギー盤の"第4楽章"の方は、これに相当する、オリジナルの"第3楽章"と歌詞が微妙に異なるのですが、その点はこちらをご参照ください。
なお、上記を大雑把にまとめると以下のようになるかと思います。
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シカゴと23の誓い
栄光への旅路 |
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シカゴ・アット・カーネギー・ホール
栄光への旅路 |
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第1楽章 |
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第1楽章 |
第2楽章 |
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第2楽章 |
第3楽章 |
ギター・ソロ |
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第3楽章 |
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ヴォーカル |
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第4楽章 |
第4楽章 |
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第5楽章 |
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