Q&A ベックリー・ラム・ウィルソンの参加作品

ライク・ア・ブラザー
ベックリー・ラム・ウィルソン



ジェリー・ベックリー(アメリカ)、ロバート・ラム(シカゴ)、カール・ウィルソン(ビーチ・ボーイズ)のビッグ・アーティストによる夢の共演が実現した、最初で最後のプロジェクト・アルバム、『ライク・ア・ブラザー』。

以下には、このアルバムに収録された曲のレコーディング順と、3者の関わった作品をピック・アップしてみました。

年譜
1973 ビーチ・ボーイズの『HOLLAND』(73年)収録の"SAIL ON SAILOR"にジェリーがコーラスで参加。
アメリカの『HAT TRICK』(73年)収録の"HAT TRICK"にカールがバック・ヴォーカルで参加。
1974 シカゴの『CHICAGO VII』(74年)収録の"WISHING YOU WERE HERE"にカールがコーラスで参加。
1977 リッキー(リッチ)・マーチン(ディーン・マーチンの子息。カール・ウィルソンとは義兄弟)の『BEACHED』をカール・ウィルソンがプロデュース。ジェリー・ベックリーがバック・ヴォーカルで参加。なお、このアルバムには、シカゴのピーター・セテラ、ジミー・パンコウ、ウォルター・パラゼイダー、リー・ロックネインも尽力。
1977 シカゴの『CHICAGO XI』(77年)収録の"BABY, WHAT A BIG SURPRISE"にカールがコーラスで参加。
1981 ピーター・セテラのソロ第1作『PETER CETERA』(81年)収録の"I CAN FEEL IT"にカールがセカンド・ギターで参加。
1982 アメリカの『VIEW FROM THE GROUND』(82年)にカールがバック・ヴォーカルで参加。
以上のほか、KING HARVESTに関するセッションで顔を合わせるなど、挙げればキリがないので割愛・・・。
以下、ベックリー・ラム・ウィルソンとしての活動が本格化します。
1993 <第1次セッション>(93年)
フィル・ガルドストンとともにプロデュース。
THEY'RE ONLY WORDS (08)
LIKE A BROTHER (10)
BLUE AFTER ALL (12)
HIDDEN TALENT
→のち、アメリカの『HUMAN NATURE』(98年)に収録。ジェイソン・シェフがベースを担当。
第1次セッションの後(93年?)
ジョン・ヴァン・エプスがプロデュースに加わって作成。
STANDING AT YOUR DOOR (11)
→のち、ロバートのソロ『IN MY HEAD』(99年)に収録。
<第2次セッション>(93〜94年?)
スティーヴ・レヴィンがプロデュースに加わって作成。
WATCHING THE TIME (05)
LIFE IN MOTION (06)
SHELTERING SKY (07)
1994 この頃(94年)、アメリカの『HOURGLASS』(94年)にカールがバック・ボーカルで参加。プロデュースはアメリカの2人。B-L-Wとの関係はまずないと思われます。

YOUNG MOON
MIRROR TO MIRROR
GARDEN OF PEACE
CALL OF THE WIND
PORTS-OF-CALL
→以上すべてアメリカの『HOURGLASS』(94年)収録曲。

<第3次セッション>(94年)
再びフィル・ガルドストンとともにプロデュース。以下、特記なき限り同様。

TODAY (01)
FEEL THE SPIRIT (02)
I WISH FOR YOU (03)
RUN DON'T WALK (04)

1995 第3次セッションの後(95年)
WITHOUT HER (09)
さらにその後(95年)、ジェリーのソロでも共同作業。これはジェリーとハンク・リンダーマンがプロデュース。
KISS OF LIFE
→同年、ジェリーのソロ『VAN GO GAN』(95年)に収録。3人が参加してますが、厳密にはB-L-W用に用意されたものではないようです。
セッション時期不明
IN THE DARK (13)
→ジェリーがソロ用にストックしておいたもの。
2000 LIKE A BROTHER』ついにリリース(2000年6月)。
ジェフリー・フォスケットの『TWELVE AND TWELVE』リリース(2000年10月)。
→ジェリー作の"EMMA"、ロバートとの共作"LIVING ALONE"をそれぞれジェフリーとデュエット。そのため、カール亡き後は、いやでも“BECKLEY-LAMM-FOSKETT”のユニットが期待されるところです。でも、カールの存在は計り知れないほど大きかったように思います・・・。