|
|
|
|
|
CHICAGO (1970/1)
CHICAGO
|
・曲目 |
シカゴと23の誓い
シカゴ |
・総評 |
|
・試聴♪
|
Produced by |
|
JAMES WILLIAM GUERCIO |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
01
|
MOVIN' IN
ぼくらは何処へ |
|
|
JAMES PANKOW |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
02
|
THE ROAD
ぼくらの道 |
|
|
TERRY KATH |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
03
|
POEM FOR THE PEOPLE
ぼくらの詩
|
|
|
ROBERT LAMM |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
04
|
IN THE COUNTRY
ぼくらの国
|
|
|
TERRY KATH |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
05
|
WAKE UP SUNSHINE
朝日よ輝け
|
|
|
ROBERT LAMM |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
BALLET FOR A GIRL IN BUCHANNON
バレエ・フォー・ア・ガール・イン・バキャノン |
|
|
|
|
|
06から12にかけての連作の表題。
この≪BALLET FOR A GIRL IN BUCHANNON≫という組曲タイトルは、ジミーが当時付き合っていたガール・フレンドにちなんで命名されたそうです。
しかも、彼女の住まいは、ウェスト・バージニアにあるバキャノン。すなわち、一連の曲名をご覧いただければ判明しますように、本連作は、この彼女との関係を描写したものとなっています。
ところで、このバキャノンは、正確には≪BUCKHANNON≫とつづるのだそうです。つまり、アルバムには、“K”の文字が抜けているのです。これは、発売当時からのミスプリントでして、以後もずっとそのままになっています。
|
|
|
|
|
|
|
06
|
MAKE ME SMILE
ぼくらに微笑みを |
|
|
JAMES PANKOW
|
|
|
|
|
|
本作は、"BALLET FOR A GIRL IN BUCHANNON" という12分にも及ぶ連作の序章に位置します(スペル・ミスにつき同項目参照)。
内容は、幸せな歌、失恋の歌、どちらともとれるような気がしますが、肝心なのは、この曲が連作の一部だということ。"BALLET FOR A GIRL IN BUCHANNON"を全体を通して聴くと、主人公が悩みながら気付いていく過程が描かれています。結局、いずれの心情を歌ったものなのかは分かりません。むしろ、その葛藤の過程を綴った作品なのかもしれません。
この曲のシングルは、グループ初のトップ10ヒットを記録し(1970年6月6日、13日、第9位)、輝けるシカゴのシングル・ヒストリーの足掛かりを築きます。作者のジミーは、車の運転中にラジオから流れてきたこの曲に狂喜乱舞したとか。
|
|
|
|
|
|
|
07
|
SO MUCH TO SAY, SO MUCH TO GIVE
言いたいことが沢山 |
|
|
JAMES PANKOW |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
08
|
ANXIETY'S MOMENT
不安の日々
|
|
|
JAMES PANKOW |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
09
|
WEST VIRGINIA FANTASIES
ウェスト・バージニアの幻想
|
|
|
JAMES PANKOW |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
10
|
COLOUR MY WORLD
ぼくらの世界をバラ色に |
|
|
JAMES PANKOW |
|
|
|
|
|
"MAKE ME SMILE"で付きつ離れずの関係を感じ、続く、"SO MUCH TO SAY, SO MUCH TO GIVE"で葛藤し、さらに"ANXIETY'S MOMENT"というインストゥルメンタルで文字通り不安の日々を過ごし、同じインストゥルメンタルの"WEST VIRGINIA FANTASIES"で少し気分が高揚し、そして、落ち着いたところで、本曲"COLOUR MY WORLD"を迎えます。
この曲は、深いピアノのイントロで始まりますが、ジミーに言わせると、この部分はバッハの影響だそうです。また、テリーのヴォーカルもまろやかで、しっとりと聴かせてくれます。
いろいろ悩み挙げた末、≪僕はやっと気付いたんだ。キミが僕にとってどんな存在か≫、≪キミを愛する希望で僕の世界を色付けておくれ≫という願いが込められているようです。邦題の“バラ色に”とはよく考えたものです。この辺の当時の邦題センスには頭が下がります。
ところで、この曲も、一応記録上はシングル・カットされたことになります。とはいっても、はじめは"MAKE ME SMILE"のB面シングルとして(70年3月)、2回目はともに再発だった"BEGINNINGS"との両面シングル扱いでした(71年6月)。つまり、単独A面シングルという形ではなかったのです。詳しくはこちらをご覧ください。
|
|
|
|
|
|
|
11
|
TO BE FREE
今こそ自由を |
|
|
JAMES PANKOW |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
12
|
NOW MORE THAN EVER
愛は限りなく
|
|
|
JAMES PANKOW |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
13
|
FANCY COLOURS
空想の色
|
|
|
ROBERT LAMM |
|
|
|
|
|
この曲の幻想的なイントロは、のちに作られた"SAD OLD HOUSE"という曲の中でサンプリング使用されています。この"SAD OLD HOUSE"は、ロバートのソロ第3弾『IN MY HEAD』を改題・再発した『TOO MANY VOICES』というアルバムに、ボーナス・トラックとして追加収録されたものです。
|
|
|
|
|
|
|
14
|
25 OR 6 TO 4
長い夜 |
|
|
ROBERT LAMM |
|
|
|
|
|
この曲は、 前シングル・カット曲"MAKE ME SMILE"の勢いに乗って、1970年7月25日にその週のホット・ショット・デビューを飾ります(初登場第50位)。そして、9月12日に最高位第4位を記録しました。
特筆すべきは、アメリカ国内のほか、世界中で大ヒットしたという点です。もちろん、日本でも爆発的にヒットしました。
初期のシカゴの曲として、これほどすぐ名前が挙がり、浸透している曲は他にないように思われます。とにかく、♪デ、デ、デ、デ、デンという強烈なイントロ。これだけで大抵の方が「ああ、知ってる!」と連想していただけるはずです。
うねり狂うテリーのギター、シャウトするピーターのハイトーン・ヴォーカル、そして、ロバートの奇々怪々なタイトリング。この各種の要素が当時のロック小僧&少女のハートを鷲づかみにしたであろうことは想像にかたくありません。
ちなみに、この"25 OR 6 TO 4"は、≪twenty five or six to four≫と発音します。その意味については、当時様々な憶測を呼びましたが、4時25〜6分前という夜中の時間のことを指しています。作者のロバート・ラムが寝つけないさまを書き綴った作品だということです。
また、この曲では、ギターとホーン・セクションのバランスが絶妙です。曲自体の印象が強いため、見過ごしがちですが、この点はかなり重要なポイントだと思います。
ところで、上記のように、この曲のヴォーカルを務めたのはピーター・セテラでした。しかし、作者であるロバート・ラムが、2004年2月4日に行ったソロ・コンサートにおいて、自身のヴォーカルでこの曲を演奏しているのです!その模様は『LEAP OF FAITH』というソロ・ライヴ・アルバムに収録されていますので、ぜひお手元に!!
|
|
|
|
|
|
|
15
|
PRELUDE
夜明けのプレリュード |
|
|
TERRY KATH PETER MATZ |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
16
|
A.M. MOURNING
朝の祈り |
|
|
TERRY KATH PETER MATZ |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
17
|
P.M. MOURNING
午後の祈り
|
|
|
TERRY KATH PETER MATZ |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
18
|
MEMORIES OF LOVE
愛の記憶
|
|
|
TERRY KATH |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
IT BETTER END SOON
栄光への旅路
|
|
|
|
|
|
19から22にかけての連作の表題。
|
|
|
|
|
|
|
19
|
1ST MOVEMENT
第1楽章
|
|
|
ROBERT LAMM
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
20
|
2ND MOVEMENT
第2楽章 |
|
|
WALTER PARAZAIDER ROBERT LAMM |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
21
|
3RD MOVEMENT
第3楽章
|
|
|
TERRY KATH ROBERT LAMM |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
22
|
4TH MOVEMENT
第4楽章
|
|
|
ROBERT LAMM |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
23
|
WHERE DO WE GO FROM HERE
約束の地へ
|
|
|
PETER CETERA |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
24
|
MAKE ME SMILE (Single Version)
ぼくらに微笑みを (シングル・バージョン) |
|
|
JAMES PANKOW |
|
|
|
|
|
70年3月発売当時のシングル・バージョン。
9作目『シカゴIX 偉大なる星条旗』(75年)、23作目『THE HEART OF CHICAGO 1967-1997』(97年)に収録されている"MAKE ME SMILE"も、このシングル・バージョンです。
ところが、27作目『シカゴ・コンプリート・ベスト』(02年)に収録されたバージョンは、上記のシングル・バージョンとも異なり、"New Edit"と称される新しい編集が施されています。
その他この曲の私的感想はこちら。
|
|
|
|
|
|
|
25
|
25 OR 6 TO 4 (Single Version)
長い夜 (シングル・バージョン) |
|
|
ROBERT LAMM |
|
|
|
|
|
70年6月発売当時のシングル・バージョン(2分53秒)。これのCD化はおそらく初ではないでしょうか(違うかな?)。
但し、当時の日本向けシングル・レコードの分数を見ると、3分15秒という表記がなされており、この表記通りであれば、アメリカ国内向けよりも微妙に長かったことになります。
なお、27作目『シカゴ・コンプリート・ベスト』(02年)には、オリジナルのアルバム・バージョン(4分58秒)が収録されています。
このシングル・バージョンの特徴は、途中、テリーのギターが欲求不満になるほど唐突にカットされている点・・・。
その他この曲の私的感想はこちら。
|
|
|
|
|
|