『XXX』のアーカイヴズ

CHICAGO XXX (2006/3)
CHICAGO

2005年8月から2006年4月までの間、当サイト内の「フォーラム」にてご紹介して来た、『XXX』関連の製作経緯を抜粋してまとめてみました。

情報は、その時点で判明したものが基準となっています。現在では事実と異なっているものも当然あります。前後の情報を必ずご参照くださいますようお願い申し上げます。

また、リンク先URLも当時のものです。今ではつながらない場合もあるかもしれません。

さらに、該当情報をお寄せいただいた方々、本当にありがとうございました!ちゃんとクレジットしてありますので、ご確認くださいね。

それでは、以上の諸点をご理解の上、楽しまれますよう♪

月別
01 2004年11月 シカゴ、来年こそレコーディング入りへ?
シカゴ、2005年春のスタジオ入りが濃厚?
02 2004年12月 シカゴ新作は、来年1月から3月までが勝負!
シカゴ新作のプロデューサー候補?
03 2005年1月 シカゴのニュー・アルバムは自主製作盤の可能性

シカゴ、着々と素材集め進行中?

シカゴ、ニュー・アルバム作成へ!!

シカゴ新作は、アルバム・ヒット狙いか?

キースもスタジオ入り

シカゴ、新曲はサマー・ツアーで披露

シカゴ、レコーディング本格化!

04 2005年2月 新作は『XXX』か?

ニュー・アルバムは今年後半に発売か

新作収録曲の1つは"COME TO ME DO"

ジェイソン、TOTOのボビー・キンボールと共作か

05 2005年3月

『XXX』、ロバートの提供曲判明!

キース・ハウランド、ヴォーカル・デモ録音

『XXX』用にすでに12曲録音済み

新曲"FEEL"はシングル・カットの可能性あり

『トリプル・エックス』続報

続々判明、『トリプル・エックス』の中身

06 2005年4月 ジェイ・ディマーカスが海外のシカゴ掲示板に書き込み!

ジェイ・ディマーカス、新作を語る

キース、新作の印象

07 2005年5月 『XXX』ミキシング完了

デニス・マトコスキーのライヴにビルとジェイソン&シカゴ新曲?

元TOTOのジョセフ・ウィリアムズもシカゴ新作に参加
08 2005年8月 『XXX』のリリースは10月か
『XXX』発売は当面延期か
09 2005年9月 『XXX』再マスタリング終了

『XXX』にはキースとトリスの演奏がない!?

シカゴ、ついに新曲"FEEL"を披露!
キースも好感触!
10 2005年10月 ボビー・キンボールはコーラスのみ
11 2005年11月 秋ツアー後半ではさらなる新曲"CAROLINE"を披露!
『XXX』は春先リリース確定か?
『XXX』は、『トリプル・エックス』?『サーティ』?
『XXX』リリースは3月を予定!シングルも念頭
ウォルター、ビルボード・ドット・コムのインタビューに答える
12 2005年12月 『XXX』は2006年2月28日発売予定!
やっぱり、キースのギターはある?
13 2006年1月 ドウェインの『XXX』予想
『XXX』は3月14日以降に延期か
14 2006年2月 『XXX』国内盤は4月26日発売予定!
USA TODAYのインタビューにロバートとジェイ
ついに『XXX』のジャケットが公開されました!!
キース、"COME TO ME, DO"でワウワウ使用?
『XXX』収録曲、正式発表!全13曲!
"FEEL"アルバム・バージョン完全試聴!!
15 2006年3月 『XXX』、発売日が早まった!?
『XXX』全曲試聴開始!
ライノ・ビルの広告!!
『XXX』のブックレット裏表紙はロバートのアイデア
ジェイ・ディマーカスと『XXX』の関わり〜ファン・レターも!
必見!"FELL"のライヴ映像!!
"LOVE WILL COME BACK"もセットリスト入り
16 2006年4月 タワレコのモアーズ横浜店に『XXX』用ディスプレイ・スタンド
オフィシャルでFEEL"のフル映像!!!
ロバートのインタビュー付き"FEEL"映像
日本国内盤『シカゴXXX』ついに発売!!!
『28』『29』判明!
新星堂の横浜ポルタ店には"FEEL"のビデオ!
17 2006年5月 フォーラム休止のお知らせ
追加
18 2006年8月 ビル・チャンプリンが語る『XXX』製作秘話
19 2006年10月 ジミー・パンコウが語る『XXX』、そして、自己の音楽活動・・・
20 2007年3月 『XXX』の演奏クレジットについての追記
12 2005年12月
[『XXX』は2006年2月28日発売予定!]
海外の情報です。

シカゴのニュー・アルバム『XXX』の発売予定日がほぼ決まったようです!

『CHICAGO XXX』

2006年2月28日 発売予定

早速、Amazon.comやAmazon.co.jpに案内が出ています。

それらのサイトによると、レーベルは、「Rhino / Wea」とあります。う〜ん、本当かなあ・・・。

とにかく、以上は、あくまでも“予定”にすぎません。従って、変更されることも十分ありえます。続報にご留意ください

[やっぱり、キースのギターはある?]
キース・ハウランドの最近のコメントによると、キースは、『XXX』収録の"FEEL"、"CAROLINE"、そして、"COME TO ME, DO"で、ギターを弾いていると言っているように見えます。“ライヴで”ということではなく、“CDの中で”と言及していますので、やはり、キースの演奏も聴かれるということでしょうか。いずれにしても、よく分かりません。
13 2006年1月
[ドウェインの『XXX』予想]
シカゴを後にした今もなおシカゴ愛し続ける元ギタリスト、ドウェイン・ベイリー。

彼が、例の独特の言い回しで、来たるシカゴの新作『XXX』についての予想を展開してくれました。これは、ファンの問い掛けに答えたものです。ドウェインもレコーディング関係者を通じて多少は曲を聴いているものと思われます。

なお、一部、忠実に訳すことがはばかられる部分がありましたので、かなりソフトな訳文になっています。ご了承ください。原文はこちら


――シカゴの新作『XXX』はどのようなものになるでしょう?

私の予想?このアルバムはスゴイものになると思うね。スローからミディアム・テンポまで、ラヴ・ソングがたくさんあって、しかも、ヴォーカルについても、バックからリードに至るまで実に素晴らしいんだよ。

普通、スタジオ録音で行った、この驚異的なハーモニーを実現することはできないんです。なぜなら、シカゴがジェイソンのバックに起用したジョー(=ジョセフ)・ウィリアムズやボビー・キンボールといったハイ・トーン・ヴォーカリストたちは、ツアー時にはいないわけですから。

これを実現するためには、彼らは、コンサートでヴォーカル・サンプルを使うかもしれません。その意味では、世界最高峰のテナー・セッション・シンガーたちを幾重にも重ねて、完璧な抑揚のある曲をレコーディングしてしまったのは、まずかったかもね。

ニューCDが成功するかどうかは、誰にも分からない。我々はフォーチュン・テラーではないからね。だけど、彼らの背後に控えるパワフルな仕事仲間、つまり、今や乗りに乗っているラスカル・フラッツのジェイ・ディマーカスは、きっと“誇れるベイビー(=シカゴのこと)”を可能な限りビッグにすることができると思う。

私は、こんなことを予想し得たことがない。今では当然のことのように思われているけど、一体誰がグリーン・デイが今日あんなにビッグになるなんて思った?

誰があの癪に障るアシュリー・シンプソンがミリオン・セラーになるなんて思った?NO.1を獲得して、あの顔がメジャーな雑誌を飾るなんて?誰が『SOS』がお蔵入りするなんて思った?これよりも駄作なアルバムが次々とミリオン・ヒットを記録しているのに・・・。

『XXX』が良いセールスを上げるチャンスはある。つまり、シカゴ・ファンは躍起になるだろう。なぜなら、汗水流して稼いだカネで、不動産やマンション、ヨット、そして、ガーバー社製のベビーフードなんかを買うより、シカゴのCDを買うこと以上の楽しみはない人たちなんだから。

ジェイソン・シェフは、このCDで共作した数々の作品によって、現代のポップ・アイコンの地位を今一度手にすることになるでしょう。

ニューCDがラジオで成功するかどうかも、私には分かりません。しかし、少なくともアダルト・コンテンポラリー・チャートには姿を現すでしょう。もしかしたら、カントリー・チャートにもね。だけど、本来のトップ40チャートについていえば、そうですねー、袖の下を使うか、映画やCMに使われれば、50位くらいには食い込むかもしれませんね。

結論として、このレコーディングが悪かろうはずがない、レコードやラジオ業界から強力なプッシュが得られないはずがない、ということです

[XXX』は3月14日以降に延期か]
Amazon系のサイト(日米ともに)では、『XXX』の発売が、予定されていた2月28日から、3月14日以降に変更されました。他の販売サイトの対応はこれからだと思います。

なお、私が予約注文していたAmazon.co.jpからは、以下のようなメールが届きました。

「この商品は、発売準備は進められておりますため、お客様のご注文は、商品の発売まで継続させていただきます」

とくに悲観する内容ではないですね。大丈夫です。むしろ、好転するのではないでしょうか。

(情報協力:TLさん)

[『XXX』輸入盤、さらに3月21日に延期か]
シカゴのオフィシャル・ファン・クラブのアナウンスによれば、シカゴのニュー・アルバム『XXX』(輸入盤)の発売日はさらに1週間伸びて、3月21日となる模様であることが分かりました。

ちなみに、気になるアルバム・ジャケット・デザインは、先週、最終選考が行われたらしいとの情報が入っています。えっ、遅いって?まあまあ。

(情報協力:TLさん)

14 2006年2月
[『XXX』国内盤は4月26日発売予定!]
HMVさんのサイトタワーレコードさんのサイトにシカゴの『XXX』の国内盤の情報がアップされました。中でも、タワーレコードさんの『XXX』レビューは格別です。まさに美文!(但し、レコーディングが行われたのは2006年初頭ではなく、2005年初頭です。でも、そんな些細なことは構わず、ファンの心をくすぐってくれる紹介文です!)。

『CHICAGO XXX』 日本国内盤

4月26日発売予定

ワーナーミュージックジャパン

WPCR12289


(情報提供:じゅつさん、しかきちさん)

[USA TODAYのインタビューにロバートとジェイ]
海外の情報です。

USA TODAYのインタビュー記事です。ロバート・ラムとプロデューサーのジェイ・ディマーカスの回答が載っています。


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シカゴの15年振りのニュー・アルバムが3月21日に届く。意外にもプロデューサーを務めるのは、マルチ・プラチナ・カントリー・トリオ、ラスカル・フラッツのベーシスト、ジェイ・ディマーカスだ。

はじめはジョークのつもりで、『ジェイはシカゴ・ファンなんだ』、なんて言いふらしてたんだよ。彼はまだ若くて、初めて聴いたアルバムは『16』だって言うし」とロバート・ラムは語る。

ジェイ・ディマーカスは35歳。シカゴの初ヒット・シングル"MAKE ME SMILE"が出た後に生まれている。

ジェイはシカゴの80年代モノを聴いて育っている。しかし、彼はシカゴの真髄である70年代モノもよく知っているミュージシャンなんだ」。

ディマーカスは言う。「僕は、過去にシカゴを成功へと導いたものを活かしつつ、それらを現代の音楽に融合させたんだ」。

8人編成のバンドは、ナッシュビルで土台となるレコーディングを完了し、ブラス・パートをロサンジェルスで付け加えた。ディマーカスは、バンド・メンバーといくつかの曲を共作している。

[ついに『XXX』のジャケットが公開されました!!]
日本時間の2月4日未明、まず、オフィシャル・ファンクラブにて、続いて、シカゴのオフィシャル・ウェブサイトにおいて、待望のジャケット画が公開されました。

これが『CHICAGO XXX』です!

[キース、"COME TO ME, DO"でワウワウ使用?]
こちらの続きです。

最新のコメントでも、キース・ハウランドは、「"COME TO ME, DO"でもワウワウを少し使用している」と述べています。

早く正確なクレジットを見たいですね。

[『XXX』収録曲、正式発表!全13曲!]
海外の情報です。

シカゴの『XXX』の収録曲が正式に発表されました!

ライノの発表によると、収録曲は当初予定されていた12曲に、"FEEL"のバージョン違いが加わり、全部で13曲となりました。日本国内盤の収録曲及び収録順がこれと全く同一かどうかは判然としません。いずれにしても、昨年、シカゴがスタジオで録音した音源は12曲しかありません。


CHICAGO XXX

01 FEEL (Hot Single Mix)
 2月14日、アダルト・コンテンポラリー・チャート向けにシングル・カット!ロバートのメイン・ヴォーカル・シングルは28年振り!!

02 KING OF MIGHT HAVE BEEN
 ジェイソンがメイン・ヴォーカル。すでに昨年、デニス・マトコスキーのミニ・ライヴで披露済み。

03 CAROLINE
 ダイナミックなコーラス・ワークに、ブラスが炸裂!

04 WHY CAN'T WE
 ビルが、新鋭カントリー・シンガー、シェリー・フェアチャイルドとデュエット。

05 LOVE WILL COME BACK
 ジェイソンがラスカル・フラッツのゲリー・リーヴォックスと合唱。

06 LONG LOST FRIEND
 ジェイソンがメイン・ヴォーカル。

07 90 DEGREES AND FREEZING
 ロバートとジェイソンがメイン・ヴォーカル。

08 WHERE WERE YOU
 ビルとジェイソンのヴォーカルに、グループ・コーラス。

09 ALREADY GONE
 ビルがメイン・ヴォーカル。

10 COME TO ME, DO
 ロバートがジョイ夫人のために書いた曲。

11 LOVIN' CHAINS
 ビルとジェイソンのヴォーカル。

12 BETTER
 ビルがメイン・ヴォーカル。

13 FEEL (The Horn Section Mix)
 やはり、ホーンの音色は素晴らしい!



"WHY CAN'T WE"のデュエット相手シェリー・フェアチャイルドは、新進気鋭の女性カントリー・ヴォーカリスト。彼女は昨年、春から夏にかけて、ラスカル・フラッツのツアーでオープニング・アクトを務めていました。これは、シカゴがラスカル・フラッツのジェイ・ディマーカスと『XXX』のレコーディングを一応終えたばかりの時期と符合します。

"90 DEGREES AND FREEZING"の共作者のブレット・ジェイムズは、かつて自らのアルバムをリリースしたこともありますが(95年)、近年はもっぱらカントリー畑の作曲活動をしている人物です。中でも、昨年2005年デビューした、アメリカン・アイドル出身のキャリー・アンダーウッドに提供した"JESUS, TAKE THE WHEEL"は、まさに今ビルボードのHOT 100でスマッシュ・ヒットを記録している最中です。ラスカル・フラッツなど最近のカントリーの系譜に連なる、なかなかの力作です。

["FEEL"アルバム・バージョン完全試聴!!]
シカゴのオフィシャル・ウェブサイトでシカゴの新曲"FEEL (The Horn Section Mix)"の完全試聴ができるようになりました!!

これはアルバム・バージョンです。シングル・バージョンではありません。

15 2006年3月
[『XXX』、発売日が早まった!?]
ん〜、どう捉えたらいいのでしょう。

3月12日早朝、Amazon.co.jpから『XXX』の発売日変更のメールが来ました。ところが、該当サイトを見ると、予定されていた3月21日から「3月13日」と発売日が早まっているように読めます。

実は、私自身は、この可能性もあると思っていました。

なぜなら、Amazon.co.ukでは、「UK盤(欧州盤)の発売日は3月13日」とアナウンスされていたからです。ひょっとしたら、日本にもこのUK盤の方が21日より早く輸入されて、店頭に並ぶのではないか?と思っていたくらいです。ですから、US盤とUK盤のどちらを注文したかで、ちょっとした混乱が生じるかもしれないな、と。

ただ、個人的には、このAmazon.co.ukの誤記、つまり、度重なる発売日の延長に対応していけなかっただけと踏んでいました。

とにかく、ご自分の注文内容をご確認ください。まあ、いずれにしても、1週間そこらの違いですけど・・・。

しかし、そもそも発売日が早まる、なんてことがあるのでしょうか???

[『XXX』全曲試聴開始!]
海外の情報です。

まず、インターネット・ラジオのlite98.comのご案内です。

ついに『XXX』の全曲試聴ができそうなインターネット・ラジオを見つけた“かも”しれません。

ヴァージニア州リッチモンドのインターネット・ラジオlite98.comでは、3月14から21日のなんと1週間(!)にわたって、シカゴの『XXX』を取り上げ、その全曲の試聴提供を敢行する予定でいます。

試聴は、同ページの「LISTEN LIVE」という文字をクリックしてみてください。

時差は、おそらくマイナス14時間。どの番組でやるかは分かりません。一番可能性が高いのは情報源の「Kat's Cafe」(午前10時〜午後3時)ですが、これですと、日本では真夜中ということに・・・。

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それ以外にも、たとえば、rhino.comなども、さすがに週明けになれば、いい加減、試聴を始めると思います(思いたいです)。

[ライノ・ビルの広告!!]
海外の情報です。

2月から掲示されていた『XXX』の巨大広告です。

この写真は、ドウェイン・ベイリーのオフィシャル・サイトの管理人であるRonaさんとドウェイン自身がわざわざ確認しに行ってくれたそうです。

大きすぎるようですが、あえて撮影者の意図に沿うよう、元のサイズに変更を加えませんでした。また、クレジットの付記が要求されていますので、上記のように撮影者を明記しました。また、Ronaさんたちに怒られては困るので、単純な貼り付けがしにくいフラッシュの形式にしています。ご容赦ください。

場所は、ロサンジェルス近郊のバーバンク。建物は、ワーナー系列の会社が一堂に会した複合型ビルです。従って、本来は“ワーナー系列ビル”とでも言うべきところなんでしょうが、面倒くさいので、便宜的に“ライノ・ビル”としておきます。

となれば、当該広告も、“ライノ・ビル・アド”とでも申しましょうか。看板は、ご覧の通り、約3階分に相当します。しかし、エンヤの方がデカイ!

使い終わったら、日本に持って来てほしいと願うのは私だけではないでしょう。

さあ、いよいよですね!

[『XXX』のブックレット裏表紙はロバートのアイデア]
以下は、海外の情報も参考にしています。

『XXX』のブックレットの裏表紙には、廃止された滑走路に“XXX”という印が刻まれた写真が掲載されています。

ここは、元々メグズ・フィールド(Meigs Field)というシカゴ(都市名)の空港でしたが、2003年廃止されました。“XXX”という印はその証です。

そして、同場所は、2005年、ノーザリー・アイランド(Northerly Island)という昔から存在した名称の下に、コンサート・ホールを擁する複合施設として生まれ変わりました。

シカゴは、市長や州知事から直々にオファーを受け、この施設のリニューアル・オープン時に、ライヴを開催しました。これが2005年夏のことです。そういえば、たしかに、昨年、このノーザリー・アイランドという名の会場があったことを思い出します。

ところで、長年シカゴのマネージャーを務めるピーター・シヴァレリが、CHICAGO SUN-TIMESによる最近のインタビューにて、この件に関するコメントを寄せています。

これ(=『XXX』のブックレットに写真を採用したこと)はロバートのアイデアなんです。今では、バンドのルーツがシカゴ(都市名)にあることはあまり知られなくなってしまいました。でも、彼らはシカゴで育っているのです。バンドはまずシカゴで有名になりました。ハハ、今では世界の至る所で有名ですけどね

[ジェイ・ディマーカスと『XXX』の関わり〜ファン・レターも!]
海外の情報です。

rctimes.comに、プロデューサーのジェイ・ディマーカスと『XXX』の関わりについて、かなり詳細なレポートが掲載されています。

ジェイが初めて手にしたシカゴのレコードは、『ラヴ・ミー・トゥモロウ(シカゴ16)』(82年)だったそうです。

また、ラスカル・フラッツが2000年にメジャー・デビューすると、時たま日を違えてシカゴと同じ会場でコンサートを行うこともあったようなのです。すると、ジェイはあることを思いつきます。すなわち、シカゴのジェイソン・シェフにファン・レターを書いたのです!これに応えて、ジェイソンはたびたびラスカル・フラッツのライヴにゲスト出演するようになりました。そして、その後、この交流が『XXX』製作という形で花開いた、というわけです。

なお、一部には、ロバート・ラムのコメントも含まれています。

[必見!"FELL"のライヴ映像!!]
海外の情報です。

これはすごい!!

ロバート・ラムと、プロデューサーのジェイ・ディマーカスが一緒に、wcco.comのインタビューに答えた映像を見ることができます。

そして、わずか数秒ですが、新曲"FEEL"を披露しているシーンも映ります!!

["LOVE WILL COME BACK"もセットリスト入り]
オフィシャル・ファンサイトによれば、"LOVE WILL COME BACK"がライヴのセットリスト入りしたとのことです。

"FEEL"、"CAROLINE"に続き、『XXX』からの新曲の披露は、これで3曲目となります。

なお、TLさんが発見して下さった上記URLでは、28日の演奏について言及されています。

実は、シカゴは、3月16日から29日までのほぼ連日、ラスベガスのMGM Grandにてコンサートを開催していました。私も、その後、追跡調査したのですが、結局、この"LOVE WILL COM BACK"が始めてライヴに登場した日を確定することができませんでした。もしかしたら、上記28日よりも前だったかもしれません。ご容赦ください。

(情報提供:TLさん)

16 2006年4月
[タワレコのモアーズ横浜店に『XXX』用ディスプレイ・スタンド]
タワーレコードのモアーズ横浜店さんに、『XXX』の輸入盤がディスプレイ・スタンドに飾られていました。その総数なんと15枚!!!

これで国内盤が発売されたら、どうなるんでしょう??? オリコン入りも夢ではない!?

[オフィシャルでFEEL"のフル映像!!!]
シカゴのオフィシャル・ウェブサイトで、"FEEL"のビデオ映像がフルで御視聴いただくことができます!!!


VIDEO of "FEEL"


あくまでファンの記憶ですが、この映像は、『XXX』が発売された日、すなわち、3月21日、ラスベガスのMGM Grandの模様ではないか、ということです。

今年2月から始まった春先ライヴでは、サックスのウォルター・パラゼイダーが一部欠場していました。上記ストリーミング・ビデオでも、ウォルターの代わりに、おなじみレイ・ハーマンが参加しています。

ちなみに、ロバートの後方でキーボードを弾いているグリーンのTシャツを着ている人物ですが、彼がプロデューサーのジェイ・ディマーカスです!

ウォルターが欠席したにもかかわらず、ビデオ映像に撮ったのは、このジェイが参加したときだったから、ではないでしょうか(推測)。

ただ、映像と音楽は別個っぽいですね・・・。

(情報提供:市俄古森さん)

[ロバートのインタビュー付き"FEEL"映像]
海外の情報です。

映像自体は、こちらと同じですが、この9news.comの"FEEL"のビデオは、ロバート・ラムのインタビュー付きです!!

[日本国内盤『シカゴXXX』ついに発売!!!]
シカゴ通算30作目のニュー・アルバム『シカゴXXX』。

この日本国内盤がいよいよ発売されます!

正式には4月26日の予定ですが、早いお店では、本日25日の夕方には棚に並ぶことでしょう。

私は、壮観なディスプレイを設置してくださっていたタワレコさんで買うつもりです。

でも、山野楽器さんでは、先着で「ジャケット絵柄のステッカー」が付くようですよ。

HMVさんも何かやってくれているといいんですけど・・・。余裕があったら、立ち寄ってみたいです。


また、同じ4月26日には、ワーナー系の『16』『17』『18』『19』『21』の再発(リマスターなし。但し、録音レベルの調整はある模様)が予定されています。合わせてお求めください♪

[『28』『29』判明!]
国内盤『シカゴXXX』のライナーで確認しました。

ロバート・ラムが『28』と『29』にあたるアルバムについて見解を述べてくれています!!

詳しくは、CDをお買い求めの上、ご確認ください!!!

[新星堂の横浜ポルタ店には"FEEL"のビデオ!]
驚きました!!!

新星堂の横浜ポルタ店さんで、"FEEL"のビデオが流れています。

これは、先にシカゴのオフィシャル・ウェブサイトで公開された映像と同じものです。ですが、液晶の画面で見ると、「こんなに綺麗で、こんなにちゃんとしたものがあるんだっ!」と我を忘れて見入ってしまいます。それほど素晴らしい画質です。

もちろん、以上のビデオは新星堂さんの販促用のものです。おねだりしたりしないでください。ポスターやポップ類も同様、販促物です。

なお、映像の詳細は、こちらをご覧ください。

何はともあれ、新星堂の横浜ポルタ店さんに急げ!!!

17 2006年5月
[フォーラム休止のお知らせ]
管理人多忙のため、2006年5月をもって、旧「フォーラム」は休止しました。従って、以降の情報はまとめていません。ご了承ください。

今までたくさんのご投稿ありがとうございました!

それでは、楽しいシカゴ・ライフを!!!

追加
18 2006年8月
[ビル・チャンプリンが語る『XXX』製作秘話]
ビル・チャンプリンが、『XXX』について、次のような製作秘話を語ってくれました。

その中には、最近の音楽ビジネスに対する鋭い洞察も含まれています。分割が難しいため、全部まとめてご紹介します。


みんな、分かると思うけど、レコード会社はシカゴに12年間(*1)も関心を示さなかったわけだよ。ジェイソンとジェイ・ディマーカスは、こんな見通しの暗い河の中で舵取りをしてきたんだ。それは本当に難しいことだよ。だから、彼らが主役であるべきなんだ。ただ、もし、僕がナッシュビルに行って、彼らを後押ししなかったら、たったの1曲しか録音されなかったと思うんだ。というのは、当初の予定では、『練習がてらにやってみようか』、というものだったからさ。でも、僕は、その案には賛成しかねた。とにかく、彼らはすでにコンセプトを持っていた。ロバートは、以前、フォーラムで『このアルバムはジェイソンとビルのものさ』と述べたことがある(*2)。でも、違うんだ。ロバートが一旦姿を見せると、やっぱり彼が中心になるんだな。いずれにしろ、CDにはバラードも入ったから、レコード会社もリリースに踏み切ってくれた。レコード会社は再びレコードを配給してくれた。しかも、またバラードを前面に押し立ててね。僕はこの動きは間違っていると思うんだ。ま、でも、一体俺が何様だ?って話だ。以前にも言ったように、バンドが最後にヒットさせたのも結局バラードだった。そりゃあ、レコード会社も、『新しい音楽』って言ったって、信用しないよな。納得はいかないけど、仕方ない。楽するのは簡単だけど、25年(*3)もの歳月を無駄にしてた、なんて思いたくもない。だって、本当に満足できるアルバムなんて、まだ1枚も生み出していないんだから。ヘイ!こんな話はひとまず置いておいて、ライヴ演奏の話に戻ろう。レコード・ビジネスなんかには目をくれずに。そんなビジネスは、やがて自滅して行くのさ。彼らはダウンロード事業なんかのせいにするけど、そもそもリリースしている音楽自体が悪いんだよ。彼らこそ張本人なんだ。まあ、いいさ。前進あるのみ。それを期待している

*1 1993年に製作した『STONE OF SISYPHUS』のお蔵入り事件から、今回の『XXX』が録音された2005年までの12年間のことと思われます。

*2 ロバート・ラムは、2005年8月27日付けのコメントで、『XXX』について、これを「本質的にはジェイソン/ビル製です」と述べたことがあります。

*3 ビル・チャンプリンがシカゴに加入したのが1981年。そこから2006年までの25年間のことでは。



このお題は前にも触れたよね。だけど、みんなには“現実”を知ってもらいたいんだ。音楽の“ビジネス”的側面を見た場合、ま、それを言うなら、マーケティングのことなんだけど、つまりは、音楽から防臭剤やら、にきび治療薬に至るまで、そういったものはすべて若い人たちの人口動勢だけを参照して、どうやって売ろうか、対策を練るわけだろう?誰だって、ベビーブームに生まれた人たちが最大の購入層だってことぐらいすぐ分かる。だけど、マディソン街の人間(*4)にはそれが分からないんだな。思い返してもごらん、我々は歳も食ったし、少しは賢くもなっただろ。商品に宣伝文句を付けるにしたって、“世界一”って付けるさ。それに対して、我々は『もちろん、そうさ!』と答えるけど、ティーンネイジャーだって、こう言うよ。『ヘイ!これ、世界一なんだって!』。何を言いたいかというと、そもそもマーケティングとは、購入のポイントを探すものだ、ってことさ。そのポイントは、家から出ないくたびれた老人を相手にするよりも、ずっと販売につながるものなんだよ。より“売り”のポイントになるわけだ。本当にエキサイティングなときには、マーケティング・キャンペーンは、ビートルズや、ボブ・ディラン、シカゴなどといったバンドやアーティストの名に隠れて目立たないものだと思う。しかし、やがて、既知のマーケティング・キャンペーンが、真の姿を覆ってしまい、これに取って代わる見せかけだけの事態が生じてしまうことに気付くはずだ。だから、名前だけが違う、同じようなバンドやビデオが氾濫するわけだ。ともかく、我々のような人間、つまり、シカゴ、サンズ、そして、16歳以上の者なら誰でも、何とかして自分の居場所を見つけなければならない、ということなんだ。我々の場合、それがほとんどバラードだった、ってことさ。みんなが聴きたがっているロック物は、ストーンズやACDCなどで聴けるよ。なぜなら、彼らの音楽は、まさにロックとして知られ、また、記憶に留められているものだからさ。我々はバラードで知られ、そして、記憶に留められている。いやはや、とりとめのないことを語っちゃったな。じゃ、またね!

*4 ニューヨーク市にあるマディソン街は広告会社が集中していることから、広告業界全体を指す言葉として使用されているようです。

19 2006年10月
[ジミー・パンコウが語る『XXX』、そして、自己の音楽活動・・・]
ジミー・パンコウがシカゴのオフィシャル・ファンクラブの会報向けに応じたインタビュー記事です。

会報は2006年の10月に冊子で配布されました。原文は果てしなく長いです。

インタビュー時期は2006年3月の時点です。

私はこれを訳していて、目に薄っすらと涙が浮かんできました。なんでファンは彼らを分かってあげられないんだろう・・・、なんで勝手なことばかり言うんだろう・・・と。Chicago Naviはシカゴを愛して止まない方たちにお届けしています―――。


抜粋(=以下はほんの一部にしかすぎません)

40年も続く伝説的なバンドになるだなんて、メンバーの誰もが予想すらしなかったことだと思うよ。それも、オーディエンスがいるからこそ、我々はやってこれたんだ。つまり、みんながまた来てね!って言ってくれるからなのさ

最近は、家族や自分の生活のことを考えると、ツアーに出ることは、個人的には次第にきつくなってきているんだ。ずいぶん長いことやってるからね・・・。一方では慣れ、他方ではもういいかなって気もしているんだ。家に帰って、自分の家のバスルームでシャワーを浴び、ないしは、自分のベッドで寝る・・・これらに勝るものはないだろ。たしかに、ラスベガスも満更じゃないんだよ。だって、エレベーターを昇り降りしさえすればいいんだから・・・

大詰めが迫りつつあることもあって、今じゃ、楽しくなってきている部分もあるんだよ。つまりさ、あと何年やるんだろうな?って。信じたくはないんだけど、いくつかの点では現実に直面していることでもあるんだ・・・。もちろん、その日がまだまだ来ないことを願っている。だって、今は本当に楽しんだもの!

(『XXX』の)作詞作曲に参加できなかったのは悲しかったかな。だけど、足首を骨折して、ずっと家から出れなかったんだよ。だから、タイミングが悪かったよなあ。でもね、アレンジに関わることができたのがすごく良かったよ

ジェイ・ディマーカスは、シカゴのクラシカルな部分を保ちながら、21世紀の世に我々を連れて行くという、気が遠くなるような、実に骨の折れる仕事を成し遂げてくれた。それも完璧にね。我々には新鮮な息吹が必要だったんだ。とはいえ、我々は、自分たちを世に出したクラシック・シカゴに見られるアプローチの軌跡を失いたくなかった。だから、みんなにとっても、『XXX』は以前の作品とほんの少ししか変わっていないように思えたはずだよ

このアルバムを作るときにあったプランでは、アルバムの冒頭に、潜在的なシングル・ヒットとなるような曲を選ぼうということだったんだ。アルバムを聴いたラジオ番組の製作者が思わずエアプレイしたくなるような可能性の高いものを、ね。僕のお気に入りの1つに"90 DEGREES AND FREEZING"がある。個人的にはシングル向きじゃないと思うんだけど、おべっか交じりで言うと、ライヴでやってみたい曲なんだよね

――もし、このアルバムがポシャッたりしたら、もう2度とオリジナル・アルバムを作ろうだなんて気にはならないだろうね・・・。ただ、僕のキャリアの結末を飾るものとして、形はどうあれ、ほかにまったくアルバム製作に携わらないだろう、なんてことにはならないと思うんだけどね・・・

乗り心地は最高さ。この列車から降りる準備はまだできていないぜ、ベイビー!このアルバムであと何年間かは乗っていられることを祈っている。バンドの最終章になるのなら、今日的意味と有意性をもっともっと与えてくれんことを・・・

僕は決して演奏をやめることはないだろう。バンドとしてのシカゴが頂点に立つ日を見たいんだ。マネージャーのピーター・シヴァレリが言うんだ、来年、結成40周年を迎えてみんなでお祝いしよう、それが最低限の目標だって。オイオイ、このアルバムがヒットすれば、あと数年間はやっていけるっていうのにさ

20 2007年3月
[『XXX』の演奏クレジットについての追記]
今まで、『XXX』の中には、キース・ハウランドのギターとトリス・インボーデンのドラムスがない、という話が伝えられて来ましたが、先頃、もう少し詳しい情報を入手することができました。

情報ソースは、シカゴのオフィシャル・ファンクラブの会報に掲載された、トリス・インボーデンへのインタビュー記事です。

インタビュー時期は不明ですが、『XXX』への言及があること、ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースとのジョイント・ツアーを楽しみにしているとの受け答えから、おそらく、2006年前半(4月か5月頃)だと思われます。

インタビュアーは、同ファンクラブのサイト管理人のお1人ですが、トリスに対し、トリスがドラムスを担当していないと言われている件について質問しています。それに対する、トリスの回答は以下のようなものです。

あれは、ショックだったよね・・・。最初にメンバー全員で仕上げたとき、スタジオではもう、みんなノリノリだったよ。口々に、この12曲がいかに素晴らしい出来かを語っていたね。しかし、その後、ジェイ(・ディマーカス)の説明によれば、何回も何回も聴いているうちに、スタジオで感じたときのアレンジと、実際に完成したアレンジとの間に、違いを感じるようになった、ということなんだ。彼は、そのうちいくつかを変えることを決断した。時間的な制約、そして、ハワイにいる自分との間の地理的な距離、ラスカル・フラッツのツアー前に仕上げる必要性等々を考え合わせると、僕がナッシュビルに飛んで行くよりも、当地のミュージシャンに任せた方が・・・、ということになったんだ。彼は、別のドラマーを用意して、再びスタジオに入った。う〜ん、率直に言うと、あんまりハッピーなことじゃなかったよね。でも、アルバムの大半では僕が演奏しているんだ。ただ、驚いたのは、結局は録音し直したけど、ジェイは僕の演奏が一番気に入っていると話してくれたことだ。それと、彼が、僕の過去の仕事をものすごくよく知っているということさ。ケニー・ロギンス時代のだけじゃないよ。もっと幅広く把握してくれていたんだ

トリスの上記回答を文脈上把握して行くと、録音し直した部分は、どうやら一部に限られるような印象を受けます。もっとも、こればかりは、当のプロデューサー、ジェイ・ディマーカスに聞かなければ分からないのかもしれません。

ただ、少なくとも、このトリスのインタビューにより、一旦は、シカゴのメンバー全員がスタジオ入りして、メンバー自ら演奏し、録音作業が行われた事実がはっきりしたと言えると思います。

他のドラマーはアディショナル・ミュージシャンとしてクレジットされているにすぎない点も、この事実を裏付けます。

私個人は、現代では、このような録音過程は至極当然なものと映っていました。したがって、とくに不思議に思うこともありませんでした。ただでさえ、アメリカは広大ですしね。ただ、海外でもこだわる方がいらっしゃるようでして、日本でも念のため、以上のようにフォローしておいた次第です。