12作目『ホット・ストリート』をリリース。ここでは従来のナンバー・タイトルをあえて不踏襲。
プロデューサーは、解雇したJ.W.ガルシオに変わり、ビリー・ジョエルなどで有名なフィル・ラモーンとシカゴ自身が共同で担当。
夭折したテリー・キャスの後任には、スティーヴン・スティルス・バンドに在籍したこともあるドニー・デイカスを起用。
絶望的な状況を打開すべく心機一転したシカゴ。シングル"ALIVE AGAIN"は文字通りシカゴの蘇生を印象付けることに。
ところで、シカゴのメイン路線になりつつあったバラード曲のシングル・カット化傾向は、反面、アルバムの成績にジリ貧を強いるようになります。
11作目の『シカゴ XI』以降のアルバムのチャート上の成績はハッキリ言って芳しくありません。トップ40圏内の滞在週を振り返って見ると以下のようになります。
11作目『シカゴ XI』 10週
12作目『ホット・ストリート』 10週
13作目『シカゴ13』 5週
しかし、この後、続く14作目『シカゴXIV』は最高位が第71位で、トップ40内にも入らず、さらに、15作目『シカゴ・グレーテスト・ヒッツ VOL.2』に至っては最高位が第171位(以前には第199位との記載もあり)と、100位以内にもランクインされないという有様でした。
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