82年、『ラヴ・ミー・トゥモロウ(シカゴ16)』収録。
一般の歌詞カードには、曲後半の歌詞について、≪Now I'm gonna be the lucky one≫という記述が長くなされていました。しかし、個人的には、何回聴いてもその通りに発音されているようには思えず、ずっと疑問を抱いたままでした。
このページにおいても、自己の推測で、≪You ain't gonna be the lucky one≫と言ってるのではないか?という提示をさせていただきましたが、どうやら、これも違ったようです。大変失礼致しました。
この点、2002年8月21日に発売された、『シカゴ・コンプリート・ベスト』の歌詞カードによりますと、≪You're gonna be the lucky one≫という記載がなされています。私自身も、この記載が一番無理がないように思いました。
ということは、≪さんざんいろんな事があったけど、その埋め合わせはするよ。約束する≫、そして、≪キミは幸運な人間になるんだよ≫と結ぶのでしょう。
曲の前半の雰囲気からして、彼女が去った状況は変えがたいものと思われます。しかし、そこで、反省して、これからはがんばるよ的な思いが主人公にあるのでしょう。その表れが≪You're gonna be the lucky one≫につながるものと解釈できそうです。
"IF YOU LEAVE ME NOW"の主人公なら、なよなよして彼女が去るのに任せたままなのでしょうが、この"HARD TO SAY I'M SORRY"では、少し強い主人公像が描かれているようです。素直に「ごめんね」とは言えないけど、やはり、「自分と居た方がいいよ」という強さゆえの裏返し的な愛情表現ないし懇願態度なのでしょうね。
なお、ピーター・セテラの脱退後に、この"HARD TO SAY I'M SORRY"のヴォーカルを担当しているジェイソン・シェフは、面白いことに、従来の歌詞カード通り、≪Now I'm gonna be the lucky one≫と歌っていることもあれば、訂正後のように、≪You're gonna be the lucky one≫と歌っていることもあります。
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