シカゴの基礎知識

はじめてシカゴの名を聞いた方のために。

目次
01 シカゴとは?
02 メンバー
03 主なヒット曲
04 入門用CD
05 ピーター・セテラは今?
06 ビル・チャンプリンは今?
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シカゴとは?

[アメリカを代表するバンド]

シカゴは、アメリカを代表するロック・ポップ・グループです。

1967年にイリノイ州シカゴで結成し、1969年にデビューしました。そして、2009年2月15日をもって結成42周年を迎えています。

当初は、メッセージ色の濃い曲を擁し、ベトナム戦争や政治腐敗に憤慨する若者たちの心を掴みます。サウンド面では、ブラスを主体とした衝撃的な音作りで、“ブラス・ロック”と評されるようになりました。この70年代前半を第1次黄金時代と位置付けることができるでしょう。

ところが、78年、オリジナル・メンバーのテリー・キャスが不慮の事故により他界すると、バンドの足元が揺らぎ、たちまち低迷の深みにはまってしまいます。

しかし、82年、"素直になれなくて"が起死回生的な大ヒットを記録し、不死鳥のごとくシーンに返り咲きます。これ以降、バンドは、ブラスを控え目にしつつ、もっぱらキーボードを主体としたバラード路線を歩み始めるようになります。この80年代全般は第2次黄金時代と呼ぶことができるかと思います。

一方、この復活劇に貢献したピーター・セテラは85年に脱退してしまいます。バンドは再び危機に直面するわけですが、このときは、若くて才気あふれるジェイソン・シェフを起用し、ピンチを脱するばかりか、さらなるビッグ・ヒットを量産するようになります。

ところが、90年代に入ると、シカゴのアルバム作りは急激に失速し、企画盤のリリースが相次ぎます。これに呼応するがごとく、個々のソロ活動が盛んになり出した時期でもありました。

ところが、2005年、シカゴは突如として新作のレコーディングに入ります。これが、通算30作目にあたる『XXX』です(2006年3月21日発売)。シカゴは新世紀に新たな1ページを作るため、すでに歩み始めているのです!

また、2008年には、1993年に製作されながらも未発表となっていた幻のアルバム『シカゴ32 ストーン・オブ・シシファス』が正式に発売されるに至っています。

2009年8月には、80年代の第2次黄金期の立役者であるビル・チャンプリンがシカゴを脱退しています。

[屈指のライヴ・バンド]

また、シカゴの特徴として、結成以来、毎年欠かすことなくツアーに出ている現役ライヴ・バンドである点も決して忘れてはなりません。

40年以上コンスタントにこのような活動を続けているバンドは世界広しと言えども、シカゴだけです。

その意味で、ライヴに行かずにシカゴの魅力を知ることは不可能だと思います。しかも、それを何回も繰り返さないと、シカゴの本当の価値が分からないという点には注意を要します。

[驚異的なセールス]

しかも、2005年までに発表されたアルバムの総売上数は実に1億2千枚を突破していると言われています。

このように現代の音楽史に燦然と輝く金字塔を打ち立てた偉大なグループがシカゴです。

そのファンは母国アメリカはもちろん、世界の至るところにあまねく存在します。

その意味では、アメリカにとどまらず、世界的なバンド、シカゴ。彼らのファンであることに強い誇りを覚える今日この頃です。

バイオグラフィ

メンバー

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メンバー

[創立メンバー]

テリー・キャス(ギター)
ウォルター・パラゼイダー(サックス)
ダニエル・セラフィン(ドラムス)
リー・ロックネイン(トランペット)
ジミー・パンコウ(トロンボーン)
ロバート・ラム(ピアノ)
ピーター・セテラ(ベース)
の7人。

[現行メンバー]

ウォルター・パラゼイダー(サックス)
リー・ロックネイン(トランペット)

ジミー・パンコウ(トロンボーン)

ロバート・ラム(ピアノ)
の結成メンバー4人と、

ジェイソン・シェフ(ベース)
トリス・インボーデン(ドラムス)
キース・ハウランド(ギター)
ルー・パーディニ(キーボード)(正式・暫定の別不明)
の途中加入メンバー4人との、計8人。

 [現行メンバー]

[サブ]

なお、近年では、メイン・ツアーであるサマー・ツアー以外のとき、あるいは、メンバーに諸事情があるときに、以下の外部サポート・メンバーが、シカゴのツアーに代役として参加することがあります。

代役(=ツアー時のサブ)
ウォルター・パラゼイダー レイ・ハーマン、ラリー・クリマス
リー・ロックネイン リー・ソーンバーグ、スティーヴ・ジャンコウスキー
ジミー・パンコウ ニック・レーン、トニー・ヴェラスコ

メンバー

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主なヒット曲

シカゴは、TOP40ヒットだけでも30曲以上を数え、そのどれをもってして主なヒット曲とするかは人によって当然異なります。

そこで、ここでは、彼らのライヴでも頻繁に取り上げられる曲をいくつかピックアップしてみました。それでも、ベテラン・ファンからは不満が出る選曲でしょうけれど・・・。

MAKE ME SMILE
ぼくらに微笑みを

 70年、『シカゴと23の誓い』収録。

ジミー・パンコウのブラス・アレンジメントが遺憾なく発揮された秀作。シカゴ初のトップ10ヒット。"BALLET FOR A GIRL IN BUCHANNON"という組曲の一部のため、ライヴでは12分強にも及びます。

25 OR 6 TO 4
長い夜

 70年、『シカゴと23の誓い』収録。

70年の世界的ヒット・シングル。デ・デ・デ・デ・デンという強烈なギター・イントロと、ブラス・ワーク、そして、ピーター・セテラのハイ・トーン・ヴォーカルでロック・ファンを魅了。いまだにコンサートのしんがりを務めています。

SATURDAY IN THE PARK
サタデイ・イン・ザ・パーク

 72年、『シカゴV』収録。

ロバート・ラムのポップ・センスあふれる軽快なチューン。生まれ故郷であるニューヨークはセントラル・パークの情景が描かれています。独立記念日をモチーフにしているため、≪the Fourth of July≫の語がキーワードに。

HARD TO SAY I'M SORRY / GET AWAY
素直になれなくて〜ゲット・アウェイ

 82年、『ラヴ・ミー・トゥモロウ(シカゴ16)』収録。

ピーター・セテラの甘いヴォーカルが光る珠玉のバラード。これぞ“名曲”。今やシカゴで一番有名な曲。現在は、ジェイソン・シェフがヴォーカルを担当。ピーターは、ソロ公演でも披露してくれています。

ディスコグラフィ

曲目検索

チャート・アクション

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入門用CD

 2002年、『シカゴ・コンプリート・ベスト』。

これらシカゴの代表曲を手っ取り早くお知りになりたいと思う場合、私としては、27作目のベスト盤『シカゴ・コンプリート・ベスト』をおすすめすることにしています。

05

ピーター・セテラは今?

"素直になれなくて"などシカゴのヒット曲の大半でヴォーカルをとったピーター・セテラは、85年にすでにグループを離れています。

ピーターは、現在、驚くほどのマイペースで、ソロ活動を続けています。2003年には久々のツアーも開催しました。また、2004年にはクリスマス・アルバム『YOU JUST GOTTA LOVE CHRISTMAS』をリリースしたりもしています。

シカゴとの再結成話はたびたびあらゆる方面から湧き起こります。ですが、実現は難しいようです。個人的には、いろいろ思うところもありますが、とにかく、希望だけは捨てないつもりでいます。

それより、ピーターは今、2人の愛娘の良き父であることに重点を置いて暮らしています。これは本当に称賛すべきことのように思われます。どうやら、ツアーやアルバムの作成も、その辺のライフ・スタイルと関係があるように見受けられます。

とにかく、自身のオフィシャル・ウェブサイトにおいては、フレンドリーにファンに対応していてくれていますので、ぜひそちらをご訪問ください。

06

ビル・チャンプリンは今?

80年代の第2次黄金期の立役者であるビル・チャンプリンは、2009年8月、ソロ活動をメインに行っていきたいということで、シカゴを脱退しました。2008年9月にダウンロード配信から始まった自身のソロ新作『NO PLACE LEFT TO FALL』が、アメリカにおいてもCD/DVDとして正式にリリースされる2009年8月に合わせた、何の前触れもない脱退劇でした。

シカゴもビル・チャンプリンもとにかく前進ありきで、ビルの方は、2009年11月から、ソロ公演を開催することが決まっています。

また、おそらく、自身のバンドであるサンズ・オブ・チャンプリンの新作の製作にも既に取りかかっているものと思われます。