ディスコグラフィ   シカゴ(編集盤)

THE VERY BEST OF CHICAGO : 40TH ANNIVERSARY EDITION (2007/10)
CHICAGO

曲目 ザ・ベスト・オブ・シカゴ 40周年記念エディション
シカゴ
総評

試聴♪

Produced by JAMES WILLIAM GUERCIO (DISC 1、DISC 2-01)
PHIL RAMONE & CHICAGO (DISC 2-02)
DAVID FOSTER (DISC 2-03、04、05、06、07、08)
RON NEVISON (DISC 2-09、10、12)
CHAS SANDFORD (DISC 2-11)
JAMES NEWTON HOWARD (DISC 2-13)
JAY DEMARCUS (DISC 2-14、15)

曲目
<DISC 1>
01 QUESTIONS 67 AND 68
(Single Version)
クエスチョンズ67/68
(シングル・バージョン)
02 25 OR 6 TO 4 (Single Version) 長い夜 (シングル・バージョン)
03 DOES ANYBODY REALLY KNOW WHAT TIME IT IS ? (Single Version) いったい現実を把握している者はいるだろうか? (シングル・バージョン)
04 MAKE ME SMILE (Single Version) ぼくらに微笑みを
(シングル・バージョン)
05 BEGINNINGS (Single Version) ビギニングス (シングル・バージョン)
06 COLOUR MY WORLD ぼくらの世界をバラ色に
07 SATURDAY IN THE PARK サタデイ・イン・ザ・パーク
08 FEELIN' STRONGER EVERY DAY 愛のきずな
09 JUST YOU 'N' ME 君とふたりで
10 (I'VE BEEN) SEARCHIN' SO LONG 遙かなる愛の夜明け
11 CALL ON ME 君は僕のすべて
12 WISHING YOU WERE HERE
(Single Version)
渚に消えた恋
(シングル・バージョン)
13 OLD DAYS 追憶の日々
14 ANOTHER RAINY DAY IN NEW YORK CITY 雨の日のニューヨーク
15 IF YOU LEAVE ME NOW 愛ある別れ
<DISC 2>
01 BABY, WHAT A BIG SURPRISE 朝もやの二人
02 NO TELL LOVER ノー・テル・ラヴァー
03 HARD TO SAY I'M SORRY
(Single Version)
素直になれなくて
(シングル・バージョン)
04 LOVE ME TOMORROW
(Single Version)
ラヴ・ミー・トゥモロウ
(シングル・バージョン)
05 HARD HABIT TO BREAK 忘れ得ぬ君に
06 YOU'RE THE INSPIRATION 君こそすべて
07 WILL YOU STILL LOVE ME ?
(Single Version)
スティル・ラヴ・ミー
(シングル・バージョン)
08 IF SHE WOULD HAVE BEEN FAITHFUL... フェイスフル
09 I DON'T WANNA LIVE WITHOUT YOUR LOVE リヴ・ウィズアウト・ユア・ラヴ
10 LOOK AWAY ルック・アウェイ
11 WHAT KIND OF MAN WOULD I BE ? ホワット・カインド・オブ・マン
12 YOU'RE NOT ALONE ユー・アー・ノット・アローン
13 HERE IN MY HEART ヒア・イン・マイ・ハート
14

FEEL (The Horn Section Mix)

フィール (ホーン・バージョン)
15 LOVE WILL COME BACK
(Single Version)
ラヴ・ウィル・カム・バック
(シングル・バージョン)
総評
2007年10月2日、シカゴの結成40周年を記念して編纂された2枚組のベスト盤。同年1月にリリースされたBrookstone盤とは別物で、最後に≪EDITION≫という字句が付く点が特徴です。

本ベスト盤『THE BEST OF CHICAGO : 40TH ANNIVERSARY EDITION』のカヴァー・デザインはファンから公募し(2007年7月)400点を超える応募作の中から、Mark Rosenmeierさんのものが採用されました。

ちなみに、この公募を主催したライノからは、

採用者には、
アメリカまたはカナダにおけるシカゴのコンサート・チケット4枚
ライノ/ワーナー・ブラザースが所有するシカゴの全CD/DVD
現行メンバーのサインが入った結成40周年記念ポスター

次点者10名には、
現行メンバーのサインが入った本CD

がそれぞれ副賞として贈られることになっています。


内容は、まさにシカゴの集大成。ファースト・アルバム『シカゴの軌跡』から最新アルバム『シカゴXXX』に収録されたヒット・シングルを網羅したものとなっています。

なお、本CDは、ビルボードのアルバム・チャートにおいて最高位第100位を記録しています(2007年10月20日付)。

<DISC 1>

01

QUESTIONS 67 AND 68 (Single Version)
クエスチョンズ67/68 (シングル・バージョン)

ROBERT LAMM

 69年、『シカゴの軌跡』収録。

 81年、『シカゴ・グレーテスト・ヒッツ VOL.2』収録。

おそらく、15作目の『シカゴ・グレーテスト・ヒッツ VOL.2』に収録されたシングル・バージョンと同一のものと思われます。

02
25 OR 6 TO 4 (Single Version)
長い夜 (シングル・バージョン)
ROBERT LAMM

 70年、『シカゴと23の誓い』収録。

ライノから再発された『シカゴと23の誓い』のボーナス・トラックと同一のシングル・バージョンと思われます。

03
DOES ANYBODY REALLY KNOW WHAT TIME IT IS ?
(Single Version)
いったい現実を把握している者はいるだろうか?
(シングル・バージョン)
ROBERT LAMM

 69年、『シカゴの軌跡』収録。

おそらく初CD化のシングル・バージョン。2分46秒と極端に短縮されつつも、ニュース調のアフレコがちゃんと入っている点が特徴です。

分数で一番近いのは、9作目の『シカゴIX 偉大なる星条旗』の“LP”バージョンですが、この“LP”バージョンには、ニュース調のアフレコが挿入されていませんでした(のち、CD化の際にニュース調のアフレコは挿入されました。しかも、分数がかなり伸長されています)。

したがって、この40周年記念盤のバージョンは、初CD化と言って妨げないと思います。

04

MAKE ME SMILE  (Single Version)
ぼくらに微笑みを (シングル・バージョン)

JAMES PANKOW

 70年、『シカゴと23の誓い』収録。

ライノから再発された『シカゴと23の誓い』のボーナス・トラックと同一のシングル・バージョンと思われます。

05
BEGINNINGS (Single Version)
ビギニングス (シングル・バージョン)

ROBERT LAMM

 69年、『シカゴの軌跡』収録。

シングル・バージョン。この曲のシングル・バージョンのCD化はおそらく初めて。分数が2分49秒と驚異的に短縮されている点が特徴です。

06
COLOUR MY WORLD
ぼくらの世界をバラ色に

JAMES PANKOW

 70年、『シカゴと23の誓い』収録。

07
SATURDAY IN THE PARK
サタデイ・イン・ザ・パーク
ROBERT LAMM

 72年、『シカゴV』収録。

08
FEELIN' STRONGER EVERY DAY
愛のきずな
PETER CETERA JAMES PANKOW

 73年、『遙かなる亜米利加』収録。

09
JUST YOU 'N' ME
君とふたりで
JAMES PANKOW

 73年、『遙かなる亜米利加』収録。

10
(I'VE BEEN) SEARCHIN' SO LONG
遙かなる愛の夜明け
JAMES PANKOW

 74年、『シカゴVII(市俄古への長い道)』収録。

11
CALL ON ME
君は僕のすべて

LEE LOUGHNANE

 74年、『シカゴVII(市俄古への長い道)』収録。

12
WISHING YOU WERE HERE (Single Version)
渚に消えた恋 
(シングル・バージョン)
PETER CETERA

 74年、『シカゴVII(市俄古への長い道)』収録。

このシングル・バージョンもおそらく初CD化と思われます。≪Same old show in a different town≫から始まる段落が省略されています。

13

OLD DAYS
追憶の日々

JAMES PANKOW

 75年、『未だ見ぬアメリカ(シカゴVIII)』収録。

14
ANOTHER RAINY DAY IN NEW YORK CITY
雨の日のニューヨーク

ROBERT LAMM

 76年、『シカゴX(カリブの旋風)』収録。

本CDのライナーにおいて、ロバート・ラムは、「この曲は未完成なんだという気持ちを本当に強く持っていました。今から約10年前のことですが、ようやく完成させることができたんですよ!」と語っています。

ロバートが言及している、“今から10年前に完成させた曲”というのは、おそらく、"ANOTHER RAINY DAY IN NEW YORK CITY '98"のことを指しているものと思われます。

15
IF YOU LEAVE ME NOW
愛ある別れ
PETER CETERA

 76年、『シカゴX(カリブの旋風)』収録。

<DISC 2>

01
BABY, WHAT A BIG SURPRISE
朝もやの二人

PETER CETERA

 77年、『シカゴ XI』収録。

02
NO TELL LOVER
ノー・テル・ラヴァー

LEE LOUGHNANE DANIEL SERAPHINE PETER CETERA

 78年、『ホット・ストリート』収録。

03
HARD TO SAY I'M SORRY (Single Version)
素直になれなくて 
(シングル・バージョン)
PETER CETERA DAVID FOSTER

 82年、『ラヴ・ミー・トゥモロウ(シカゴ16)』収録。

04
LOVE ME TOMORROW (Single Version)
ラヴ・ミー・トゥモロウ (シングル・バージョン)

PETER CETERA DAVID FOSTER

 82年、『ラヴ・ミー・トゥモロウ(シカゴ16)』収録。

05
HARD HABIT TO BREAK
忘れ得ぬ君に
STEVE KIPNER JOHN PARKER

 84年、『シカゴ17』収録。

06
YOU'RE THE INSPIRATION
君こそすべて
PETER CETERA DAVID FOSTER

 84年、『シカゴ17』収録。

07
WILL YOU STILL LOVE ME ? (Single Version)
スティル・ラヴ・ミー (シングル・バージョン)
DAVID FOSTER TOM KEANE RICHARD BASKIN

 86年、『シカゴ18』収録。

08
IF SHE WOULD HAVE BEEN FAITHFUL...
フェイスフル
STEVE KIPNER RANDY GOODRUM

 86年、『シカゴ18』収録。

09
I DON'T WANNA LIVE WITHOUT YOUR LOVE
リヴ・ウィズアウト・ユア・ラヴ
DIANE WARREN ALBERT HAMMOND

 88年、『シカゴ19』収録。

10
LOOK AWAY
ルック・アウェイ
DIANE WARREN

 88年、『シカゴ19』収録。

本アルバムに収録されているのが、アルバム・バージョンなのか、『シカゴ・コンプリート・ベスト』に収録されたシングル・バージョンなのかは判然としません。

11
WHAT KIND OF MAN WOULD I BE ?
ホワット・カインド・オブ・マン
JASON SCHEFF CHAS SANDFORD BOBBY CALDWELL

 88年、『シカゴ19』収録。

12
YOU'RE NOT ALONE
ユー・アー・ノット・アローン
JIM SCOTT

 88年、『シカゴ19』収録。

13

HERE IN MY HEART
ヒア・イン・マイ・ハート

JAMES NEWTON HOWARD GLEN BALLARD

 97年、『THE HEART OF CHICAGO 1967-1997』収録。

14

FEEL (The Horn Section Mix)
フィール (ホーン・バージョン)

DANNY ORTON BLAIR DALY

 2006年、『シカゴXXX(サーティ)』収録。

この曲は、ホーンなしのシングル・バージョンではなく、ホーンありのアルバム・バージョンが収録されています。

以下、ロバート・ラムのコメントです。

初めてこの曲のデモを聴いたとき、ゾクッときました。(注:おそらくスタジオの内の)調整室にいたみんなが振り返って私を見るんです。『え、キミが歌っているの?』。私はとてもビックリしました。たしかに、最近はリード・ヴォーカルをあまり担当していませんでしたから。この曲を歌えることは実に光栄でした。すっかり心が通った感じで――とくにこの曲をライヴで披露した初めの2〜3回かは、もう感激で胸が一杯になる思いでした。歌詞に完璧に共鳴しました」。

15
LOVE WILL COME BACK (Single Version)
ラヴ・ウィル・カム・バック 
(シングル・バージョン)
JASON SCHEFF JAY DEMARCUS CHAS SANDFORD

 2006年、『シカゴXXX(サーティ)』収録。

2006年5月頃からアメリカのラジオ局でエアプレイされ始めた、シングル・バージョンが収録されています(こちらで少し試聴することができます)。

これはラジオ用にエディットされたもので、ラスカル・フラッツのゲリー・リーヴォックスのヴォーカル・パートがなく、すべてジェイソン・シェフがリードをとる構成となっています。

アメリカでは、洒落て、通称“フラッツレス・バージョン”(=Flattsless)などと呼ばれていました。

しかも、所々にハープ調のジングルが効いています。


ところで、本アルバムのライナーには、この曲のACチャートにおける最高位として第38位という順位が記載されています。

ビルボードのACチャートには、「Adult Contemporary」と「Hot Adult Contemporary Tracks」の2種類があり、"LOVE WILL COME BACK"は前者では最高位第38位、後者では最高位第21位だということです。これで上記第38位という表記の説明が付くと思います。

ちなみに、"FEEL"は両方ともに最高位第19位でした。